騙されたと思って食べてみればと赤く塗ったくちびるはいつのまにか君のもの。運命の女の子を捜して天高く伸ばしてた頭の上のアンテナはいつのまにか私のもの。くちびるで拭われた紅と私の手でへし折られたアンテナ。もう必要のないものとこれから必要になるもの。私たちは沢山手放してきっと色んなものを手に入れる。たとえば君と私とか。