鼻歌を歌おう季節はずれのひまわりが道路を横切る黒猫が空を覆う雨雲が後輪がパンクした自転車がいまそこにあることを鼻歌に乗せて歌おうどこに届くかだれに届くか知らないままにいい加減な歌詞にバニラの匂いのリップクリームかかとを三回鳴らしたら今にも雨が落ちてくる鼻歌を歌おういまここにいることを鼻歌に乗せてゆっくり歩いておいでよと座ってばかりいたいつかの僕に届けばいい