呼んでますね〜コムスン。 TV局から同業者としてどう思うか取材させてくださいってな電話もかかってきました。丁度上司がいなくって、私の一存では答えられないのでまたお電話頂けますかとお伝えしました。それからかかってこないので、どっかつかまったんじゃないかな。
子会社に委譲ですか、はぁ。 何考えてんでしょうね。 今回こんなけ叩かれてるのは、業界最大手であるにも関わらず、問題だらけだったって所でしょう。最大手って呼ばれる所以は単に全国展開してるだけ、24時間営業してるだけだったのね、って感じ。 何処の業界でもそうだと思うけれど、最大手というのはそれだけで既にブランドなのですよ。そして、その大手企業のあり方を見てその業界は判断されちゃうわけですよ。 つまり、今回のコムスンの問題は、介護業界全体への不信感を煽ったわけですよ。 各地の事業所で申請時からの虚偽、不正請求、偽りの雇用等々発覚してますよね。 申請時からなんてあたりがもう確信犯ですよねー。 一つの事業所でだけじゃなくて、全国あちこちで起こってるって事は、もう企業の体質に問題があるとしか思えないんですよ。 なのに、子会社に委譲って世間(特に同業者)をバカにしてませんか。
利用者が困る?社員が困る? 違反をしたらペナルティが来る。それは結局利用者への不利益になる。 そんなことわかってるじゃないですか。最初から。 にも関わらず、こういうことをしたっていうことは、介護事業の持つ公益性を理解してない、もしくは無視していたって事じゃないですか。 介護保険の利用料の九割は国から(つまりは保険料から)でてるわけですよ。だから、民間であっても「ヘルパーは公務員に準じる立場」くらいの認識で、公正であるようにと必死に努めてるわけですよ。 もう最低基準くらいの勢いで。 それができなかった。 だから、あえて別の業者にすべきだと思います。 困るんだって言われても、その苦情を受け止めて誠実に対応する。 責任を持って他業者に引き継ぐこと。 そこまで含めて、コムスンが果すべき社会的責任じゃないですかね。 例えて言うなら、交通事故を起こしたら、道交法違反でさばかれますよね。 人身だったりしたら、刑法でも裁かれますよね。その他免許の停止等々行政処分がありますよね。さらに、相手から損害賠償を求められるなど民事訴訟もありますよね。 これと一緒です。 返還命令、業務改善命令、普通はここで済むんです。 悪質だから、指定更新禁止、新規開設禁止になったんです。 でもこれはあくまでも法律上の話。 これからくるバッシングの嵐、冷たい風当たり、世間の冷たい目。 これは仕方ないんです。雪印だって、不二家だってそうだったじゃないですか。
というわけで、同業者は相当醒めた目でみてますよ。 もちろん、訪問介護業者がコムスンしかない地域もあって、そういう所にとっては死活問題だということもわかります。 でも、だから子会社委譲を認めますというのはやっぱり違うと思うのです。 利用者を困らせたくないと思うのならば、そもそも不正をすべきではなかったのですから。
*結局厚生労働省から待ったがかかりましたね。案の定、ですよ。 そこまで甘くないですよね。
|