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ZS日記 「タックル」-3・・・・・tako - 2003年03月14日(金)

ああ、確かにな。
凝り固まった肩をほぐそうと、急にイスを動かした俺が悪かったよ。
後ろに誰か居るなんて。
こんな広い空間の、よりにもよって俺の背後わずか数十センチのところに、
普通居ねぇだろ?

「ごめんっ!!」

濡れ鼠になった俺に必死で謝ってる、こいつ。
慌ててハンカチなんか取り出して、拭いてくれるつもりか知らねぇが、
そんなもんで、どーするってんだよ……って俺、素通りか? あぁ?

「パソコン、濡れてない…書類も…大丈夫か。ああ、よかったぁ!」
…んだとぉ? 俺よりパソコンかよ!? ま、そりゃそうだ。
そうなんだけど…な…

一人で騒いでいるサンジは放っておいて、ロッカールームへ着替えに行く。
確か、予備のワイシャツが1枚あったはず。
下は…まあ、いいか。大して濡れてない。自然乾燥だ。髪も自然に乾くだろ。
人気の無いロッカールームで新しいシャツに腕を通した時、
いつの間にか入ってきたサンジが、びしょ濡れのシャツを拾った。

「ホント、ごめんな。これクリーニングしてくるから。」
「別にいい。めんどくせぇ。」 取り返そうと手を伸ばすと、
「いいから!」 予想外の強い力で振り切られた。

「俺がいいって言ってんだから、いいじゃねぇか。返せよ。」
「うるせぇ!やってくるって言ってんだろ!月曜日に持ってくるから!」
うるせ…って……それ、お前が言うか?

何かがぷつっと切れた。気がついたら、また取っ組み合いのケンカだ。
何故かイライラする。いつもそうだ。 
力じゃ俺のほうが勝ってる。
だから(ちぇっ…こいつ…なんでこんなに細っこいんだよ……)とか考えたり、
そもそもこんなことしたいわけじゃねぇから、力も加減しちまうんだが…
騒ぎを聞きつけたウソップが止めに入るまで、ガキのような諍いは
延々続いた。 いつも…そうなんだ……なぜ?




あの時サンジが持っていたクリスタルの花瓶は、
その水を、花ではなくゾロにたっぷり吸わせ(いや、ぶちまけ)、
可哀相な花はデスクの上に忘れられたまま、週末を過ごし、
月曜日の朝、セロファンに包まれたままダストシュートに葬られた。




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