シロクマ日和



[ ジャイアンの話 ]

3日ぐらいに分けてお送りします。

ジャイアンに似たやつが中学の時にいた。
かしこいジャイアンでした。幼稚園が一緒で、ちょっとそこの出身者は少なくて、中学校で隣りの小学校と合流する時まで、合流するのだなあと私は覚えていたのでした。
背がでかかったので、他のクラスだけど知っていたのです。
名簿を見ると、クラスが一緒になったようだった。
6年ぶりに見かけると、全く同じ顔だった。面白いなあ。
そしてタカハシが給食当番の時、声をかけたのです。
「お前なんてしらねえよ」
声、でかい。その場が緊迫しました(笑)
「そりゃそうだよ、クラス違ったもん。でかいからみんな知ってたんだよ」
笑って席に帰った。

給食の時に、向こうの小学校出身の人に、話し掛けるのやめた方がいいよと言われました。凄く自己中心的で嫌な奴らしい。交流は無理らしい。性格もジャイアンらしい。面白いなあ。しかしそれにしても嫌われたなあと思っていた。

そしたら次の日の給食の時。
さすがに今日は触れずにおこうと思って皿もって流れていたら、
ジャイアンのところに来た時。
「おいお前、トノ岡って言ったな」
「(あ、覚えてる)」
「昨日帰ってアルバム見たらお前がいたぞ!ふははははお前こそ変わらねーな!」
「そんなこたないよ(わざわざ昨日見たのか!)」
「ふははははあのスーパー滑り台で2人で変なことしてるのお前だろ!はははだっせー俺は見つけたぞ」
「アハハ(集合写真以外も探したんか!!)」
笑って席に帰った。

みんな驚いていたけど私が一番驚いた。
なんてマメなやつなんだ!っていうかいい奴じゃないか!
それから「おいのびた」と同じ口調でジャイアンはたまにやって来た。
その時気付いたんだけども、テレビのドラえもんのジャイアン、声甘えてますよね。

奴は頭が良かったらしく、野外コンサートよろしく、点数大発表会を行っていた。しかもみんなを集めるのではなくて、一人一人に赴く努力家だった。他のクラスのかしこい人の所へもわざわざ赴いていたらしい。下積みですか。

そこそこ遊び相手になると思われたのか、勝手に点数を勝負させられて、負けると散々笑われて自慢されてバカにされて自慢された。いーい顔してたなあー
私が勝った時は、これまたわざわざあらゆるクラスで叫んでくれた。言うな。
よそのクラスの知り合いと遭遇すると言われるのです。
「お前今回一位だったろ」
「は?ちがうよ」
「かくしても無駄だよ、タカハシが全クラスでそう言ってる」
「ははは、え?なんて」
「『トノ岡に負けたーチクショー』って。もう遅いな」

そんなことまで言いふらさんでもいいだろう。
でも何だか楽しそうなので私も楽しかった。

少し、仲良くなった気がした。


2002年10月31日(木)







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