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帰り際、駅のホームにて
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地下鉄駅特有の淀んだ空気を掻き回すように、家路を急ぐ人々や、これから遊びに行くのであろう若者たちが歩き回っている。
そんなホームに据え付けられている、安っぽいプラスチックの椅子。
そこに、一人の西洋人が座っていた。年のころはそう、五十がらみといったところだろうか。白髪交じりの頭に、繊細なデザインの細縁眼鏡が良く似合っている。
少し背を丸めながら座っている彼は、通り過ぎる人々に目をやる事も無く、また、向けられる好奇の視線に気付く事も無くただ一つの事に専念していた。
そう、ビニール袋から半分だけ出したプラスティックのトレーに乗ったものを、口に運ぶ事だけに。
咀嚼し、飲み込んではまた、悠々と手を動かす。その、無骨そうに見えるがっしりとした手には、箸。
彼はとても幸せそうに、干からびかけた出来合いの寿司を食べていた。
実話です……昨日のことなのですが。
なんだか不思議な光景でした。
- パイオニア・ウーマン
(ジョアナ・ストラットン 講談社学術文庫)
- 武士の家計簿 (磯田 道史 新潮新書)
今日の戦国無双
・鼓舞太鼓もとい陣太鼓を取得。
・松風鞍取得
・黄熟香取得
孫市5面、出現せず。
2004年02月19日(木)
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