ベッドの上で少し泣いた。 涙が何故出てくるのか解らなかったし。 マイナスを嫌うAに理由を問われても上手く説明できると思わなかったから 部屋の明かりを落としていた事も幸いして 眠いを言い訳に、必死で誤魔化した。
思ったよりも、Aにはまりこんでいるなと思った。 今は当たり前のように週末ごと会えているけれど やっぱりAは大阪に戻りたいし 戻るための計画を徐々に練り始めている。
ワタシはといえば、 付いていくという言葉も伝えられず 只、少しづつ心の整理をするしかないわけで。
依存とか甘えとか。 そういう類の事柄を極端に嫌う君に 嫌がられたくないという気持ちが先立って 寂しくて泣けたともいえる訳が無く。
Aの手がまぶたに伸びてくるのを交わし 唇で目を確認しようと近づく顔を避ける。
汗、汗。
誤解を生むだろうことは百も承知で。 でも真実は言いたくない。
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