DIARY
  P.S.  >>Post Script  >>追伸

2004年02月17日(火)  妄想快速



 朝の電車内。少し早く出社したご褒美が。
 となりのひと、推定178cm。眼鏡装備。
 ……ああ。自分と手塚が並んだらこんな感じか。
 自分惑星に旅立った女子がココに……。





   …………かつて、若干14歳にして単身ドイツへと渡り
   プロテニス界 最年少の若さでトップランキング入りを果たした
   碧光のテニスプレイヤー手塚国光。
   欧州のみに留まらず、世界各地で順当にランキング順位を伸ばしてゆく
   彼の未来に、世界中の誰もが疑いなく期待をし、己の夢をかけていた。
  
   すべてが順調に、途切れることのない未来へのレールを
   歩んでいるかのように思われていた 彼の身に何が起こったのか。 
   19の誕生日を間近に控えたある夏の日、彼は突然の引退宣言をした。
  
   その時、彼の胸に去来していた想いは何だったのか。
   彼の秘めた闘志の原動力はいったい何だったのか。
   引退の真の理由は何だったのか。

   忽然と姿を消した彼のその後を知るものは、
   現在、少なくとも今のテニス界には 誰もいない………… 

   
   
   少なくとも。
   今ここで吊革に掛けた左手に額を預けて
   微かにまどろみ始めている人物が
   かつての「手塚国光」だと気付く者は、
   この車中にはいないだろう。

   「……起きて…もうすぐ駅だよ……」







 いつまで続くんだオイ。
 都合のイイ時だけドイツにするな(笑)
 ここにへんな女子が。車掌さ〜ん!

 すいません。


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