もものねこぱんち
2001年10月24日(水) |
ハシラサボテンの見る夢は 9その3 |
別館からいらした方、いきなりですみません。これ以降はオリジナルで連載している小説が、小出しされてます。訳わからないですね。
どうぞ、すっとばしてお帰りください。興味のある方は、本館の方へ足をお運びください。遅々更新ながらオリジナル小説載ってます。
すでに完結している物もございます。いえ、興味あれば、ですよ。
本館からいらした方。おいおい、いつの続きだよ!っていう突っ込みは無しです。
すみません。気が向いた時にしか書かないもので。しかも、ちょっと。
朝の連ドラのように、このくらいのペースででも、毎日書こうかしら・・・。
近いうちに正式に9を掲載できると思います。
最近、めっきり風邪を引いております。季節の変わり目にはきっちりと体調を崩すので、お約束のように具合が悪いです。とほほ。
励ましのメールなどいただけると、元気がでるのですが・・・。
メールといえば、宣伝メールや、DMが最近多いです。ネットに公開してるとお約束なんですが、どこでどんな風に情報もれてるのかなと考えると、怖いっすね。
しかし、エロサイトの紹介が多いのはなぜ?
「杉原センセ。また背が伸びた?」
少し威圧的に、名前を呼ばれて、純平は話をはぐらかそうと、本能的に担任の杉原を茶化してみた。
背の高い事を気にしながらも、ハイヒールはやめない、という。どこか矛盾したような、ポリシーの女教師は、ぴったりとしたスーツに身を包み、ジムで鍛えてあるという、見事な脚線美をスカートから披露しながら純平達のすぐ側までコツ、コツと歩み寄った。
足音からして、不機嫌さが伝わってくる。
「先生、今日はいつにも増して機嫌が・・」
悪い。と、呟こうとしてその言葉は、パコーンという小気味良い音にかき消された。
「・・って!」
見事なスィングを描いて、杉原の手に丸められたパンフレットの束が純平の頭をヒットした。
「お見事」
側の鈴木が、妙な合いの手を入れる。
「クラスで唯一、進路用紙を白紙で出すような人生の路頭者に、先生をからかう資格はないわよ!・・なんで呼ばれたか分かってるわよね・・蓮見くん。はいっ、行くわよ!指導室!」
勇ましく先頭をきって歩き出した担任の姿をうんざりしながら純平は眺めた。
どうやら、一筋縄ではいかなさそうだ。げんなりする純平に鈴木が同情をこめた表情で送り出してくれた。
進路指導室の窓は開け放されており、グラウンドの野球部の声が時折聞こえてきた。まるで他人事のように目の前の担任の小言を聞きながら、そもそも進路指導室などとは一体何のために存在するのかと、とりとめのない事を純平は考えていた。
「・・蓮見君」
「あ、はいっ」
純平は驚いたように、返事をした。それは明らかに話を上の空に聞いていたと証明しているようだ。
「・・まったく」
担任の杉原は、深いため息をついた。
「先生・・眉間にシワ」
「誰のせいで眉間にシワ寄せてると思ってるの?」
さすがに呆れたのか、小言をいうのにも疲れたのか、杉原はパイプ椅子の背もたれに体重を乗せながら、ジャケットのポケットから煙草を取り出して火をつけた。
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