テロップの続き。 - 2004年01月27日(火) うーん、本来の日記の使い方ではないのですけれど なぜだか、急にbbsが開けなくなっちゃったので ここで、先日の日記について、補記。 製作者側から、のご意見を頂いてるんですが、 私の文章力のなさから たぶん、伝えたいことがきちっと伝わってないなと。 私が「ああん?」と思っているのは、 製作スタッフというよりも クライアントのほうなんですね。 クレームを0にするなんてことは、できない。 これは、私が今、日々仕事にしていることなんで 自信を持って言えます。 チワワをスノボに乗せたCMを作りました。 それを見た人から、 「CMの真似をしてチワワをスノボに乗せたら 転んで死んでしまったじゃないか! いったいどうしてくれるんだ!」と クレームが入るかもしれない。 だから、テロップを入れましょう。 …これが製作者サイドの意見であっても クライアントの意思であってもどっちでも良くって。 そんなクレームなんて、 テロップをお出ししてましたよね?といって 納得されるものでもなんでもなくて、 結局クレーム対応が大変なのは一緒なんだと思うし 全体から見て、何件だよ、という話です。 その、あるかどうかも分からないもののために 明らかに映像を構成するには不必要な要素は 出さずともよい、という判断が「企業に」あっていい。 そもそも、そんなクレームを言ってくる視聴者には 百倍くらい「まったくもう…」と言ってやりたいですが。 あのテロップ、邪魔だなーなんて わざわざクレームを入れる人はたぶんいない。 (っていうかここまで拘ってるのなんて 日本中で私だけでも不思議じゃないです) だけど、CMは、集客という目的を超えて 芸術とまではいかないにしても、 作品として扱われることの多い映像だと思っています。 数少ない理不尽なクレーム主のことを思うくらいなら 作品としてそのCMを楽しみに見ている人間のことも 考慮してくれたっていいじゃん、と思う。 どっちにしたって少数派なのは同じです。 顧客対応の線引きを行うのが、 常に理不尽なクレーム主に寄りがちになっている 昨今の企業姿勢には疑問を感じます。 広告大賞などの各種イベントや批評は 集客力の観点のみで行われているものではありませんし 少なくとも私は、購買意志のない商品のCMは 作品として鑑賞しているので あのテロップは要らない、と思っているのです。 たとえば、仮定のCM企画プレゼンのシーンが、 プランナー:「スノボにチワワ!行けますよ!」 クライアント:「えー…、でも、真似して怪我した、とか クレームが来たら社として非常に困るし どうかね、テロップなんか入れてみちゃあ」 …みたいになった場合に 「いいえ!せっかく可愛いのに台無しです!」って 言えたらかっこいいとも思いますけど(笑)。 いろいろご意見いただけるのは嬉しいので ちょっと長々書いてしまいました。ではっ。 ...
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