Diary




2001年11月19日(月)
怖い夢

 ご無沙汰しててごめんなさい。この後に掲示板のレスも書きます。


 事情があって、同じアパート内で引っ越しをすることになった。
 日曜日に、クラスの友達にたくさん来てもらって、大きいもの運ぶの手伝ってもらった。
 今は、旧居の真ん中に布団ひいてだらだらしている。


 久々に、こわいゆめを見たのだ。
 私の頭のまっすぐ前の床に、行きたいと呟いた。なんだろう、と思ってたら、玄関から、クラスで仲の良い男の子が来た。遊びに来たと言って。私は疑わなかった。でもそれはその人じゃなくて、お化けが化けてたのだ。私はぐっと眠っている現実の体の方に意識を戻されて、金縛りにあって、頭の中から耳の奥から感覚すべて奪い覆うように何かの呪文が聞こえる。低い声で。分からない言語で。それは私に何か影響して何か変えたり奪ったりしてしまう効果を持っているのだ。低い声で、抗っても呟き続けられる。首を振って、首を振って、首を振って、捉えられた意識を何とかその夢から引き剥がした。
 大体、変化形がその男の子であることが姑息だ。私の揚げ足を大きく取って取り立てて、それを証拠に付け入って責め立てようと言うのだ。責めて責めて私を傷つけようというのだ。
 どうせならしっかり私の恋人の顔をしてくればいいのだ。もしくはちゃんと自分の姿でわたしの元に来ればいいのだ。
 そうだ。うん。
 そんなことをしなくたって枕元にくらい居させてあげるのに。
 わざわざ私の見えないところから、わざわざ悲しそうな顔をして、まるで「仕方がないんだ」とでも言いたげに、違うでしょう。ごまかすんじゃねぇよ。自分の意志を自分の意志だと自分で認めろっ。


 私が自分で夢に見る怖い夢やお化けなどは、自分の内から生まれている。
 どんなに他人のように見えても、外から来たもののように見えても、それは自分の内にそういう部分があるって事だ。
 ああいう、弱くてひどく姑息な部分が私にあるんだ。そういうことだ。
 でも、すごく怖かった。
 私は自分にさえひどく惑わされうる。


BACK      DiaryIndex      NEXT

朔月 [HOMEPAGE]