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2002年01月20日(日)  幸せへの考察

一緒にいる相手が自分に満足していたり、あるいは妥協していたりするときに、自分が相手に対してそうできない場合、人は不幸だ。

自分の今の位置に不満が出てくると、もと居た場所が恋しくなって、やたらと温かいところだったように思えてくる。記憶とか想い出なんて、基本的にそういうものなのだと思う。しかし時として、その「想い出」が現在進行形だったりすると(・・・それを想い出と呼ぶべきなのか判然としないが)、もう今の場所を振り切ってでも元のところへ戻りたくなる。

ダメなことは、わかっているのに。

戻ることなどできない。万が一、戻ることができたとして、今の自分がそこで上手くやっていけるはずがないのだ。あの時の自分は、今の自分の中に形ばかり残っているだけ。かたちの一端がどんなに過去を求めても、こころはもうそこに戻れはしないのだ。心だけは、どんなに望もうと、かえることができない。

それはとうに知れたことだ。

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幸せになんて、一生なれない気がしている。


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「疲れているときに、ただそっと寄り添っていてくれる。」
言葉にするとこれだけのことが、本当のところ、かなり大事だったりする。
言葉にするとこれだけのことが、本当のところ、かなり難しかったりする。

自分がこれだけ欲することを、本当に必要な瞬間に、誰かに与えているだろうか。


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