想
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そーゆー宗教に特別の興味はないし、 『僕の地球を守って』に異常にハマっていたわけでもないけれど、 あんまり月のきれいな夜は、 やはりどうしても還りたくなってしまう。 月へ。
今日だってそうだ。 昔は満月と出会った時だけだったのに、 今では、今日のような細い月を見つけた時でさえ、 月への漠然とした想いが一気に強くなるのがわかる。
本当に細くて、一瞬見まちがいかと思うような、 そのくせ妙に鋭い光を放つ月。 触れたら、ぽきり、と今にも折れてしまいそうで、 けれども自分の手には決して届かないところにある月。
目が合った瞬間、 月の引力が増すように思われて、 とても切なくなる。
「月の色」は純粋に美しいもののひとつだ。
****** 細い月の欠けた部分まで見える望遠鏡が欲しいなぁ。 お金が足りないなぁ。
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