1日雑記

2005年03月05日(土)

ベーグルが茹でるものとしったのは実は最近。

焼くが常識であるものを
茹でるという発想に変えられないか、私も少し考えてみた。

焼き魚を茹でるとか。
焼き芋を茹でるとか。

ところで、茹でると煮るの違い、瞬時に答えられるだろうか?
……私は一瞬悩みました。
多分茹でるは茹でたものを取り出して使う方法で
煮るは、取り出さずに、煮たものを味わうのではなかろうかと。
正解かどうかはともかくとして。

ちなみに芋はふかしたり
里芋だと茹でたりする気がするので却下した。

意外と焼くだけの物って少ないので
その逆、茹でるが常識のものを
焼いてはどうかと発想を転換してみよう。


ゆで卵。

さぁ、想像してみてください。
それは秋のこと。
寒そうにしながら落ち葉を集め、屈みながら火をつけたあの人。
静かに音を立てながら燃えるそれは
単純な熱源としての暖かさではなく
気持を暖めてくれる。
手のひらをかざしながら
その人と2人、他愛のない会話を繰り返し
いつの間にか火は消えてゆく。
そんな中、その人が取り出したのは焼き卵。
寒くなってきた中、2人黒こげた卵の殻をむくと
引っ付いてはがれない白身にイライラし始める。
再び襲ってきた寒さを忘れ、黄身の部分をかろうじて食べる。
残った殻の処分にこまりながら―――

……なんか失敗してるような。
でも玉子焼きって並びを変えると
普通の料理になってしまうミステリー。
やっぱり失敗か。


ならばパスタはどうだろう?
茹でずに、焼く。
問題はあまり魅力的でないことだ。
普通に焼いたのでは食欲がなくなる。
そこで、こんなのはどうだろう?
カフェ・ロワイヤルの応用だ。

カフェ・ロワイヤルはスプーンの上に載せた角砂糖に
ブランデーを染み込ませ火をつける。
青白く揺れる炎を見ながら
ゆっくりとカップに沈めて楽しむものだ。

ブランデーがパスタに合うのか謎なので
よく使われるオリーブオイルで代用してみよう。

さぁ、想像してみてください。
その光は夜景としては魅力的なのかもしれない。
しかし喧騒の中を歩く貴方にとってはまぶしすぎる光。
人の流れと空気に疲れ、貴方は一軒の古びた喫茶に入る。
ゆったりと流れる音楽は先ほどまでの喧騒を忘れさせた。
だが、不思議とサイフォンの作り出す音だけは耳に届く。
あふれ出るコーヒーの香を楽しみながら、
貴方はカウンターに座った。
少し空腹感を覚え、貴方は特製パスタを注文する。
料理が来るまでの空白な時間。
普段、一分一秒を争うように書類と向き合うのが嘘のようだ。
サイフォンの中で吸い上げられていく水が
コーヒーとなって戻っていく様を見ているだけで
不思議と心が落ち着いた。
そんな中、マスターがおもむろに取り出すパスタ。
それをヴァージン・オリーブオイルに浸す。
皿に移すと、ゆっくりと火を近づけた。
燃え上がる炎を確認するとそれを貴方の前に置く
「冷めないうちにどうぞ」
一礼し、マスターはコーヒーをカップに注ぐため戻っていった。
貴方の目の前でパスタは勢いよく燃え上がり
端から炭化していく。
なるほど、『冷める』と『炭化』はほぼ同義だと知ったあなたは
一本を手に取り口に―――

……うん、やっぱり何か失敗してる気がする。


と、言うわけで今日の収穫。
先人達の偉業を覆すのは難しい、と。
こういうのを骨折り損のくたびれもうけというのでしょうか。
長々書いたらちょっと疲れたよ。

余談ですがカフェ・ロワイヤルは一度飲んでみたいですね。
自宅で作ってもあまり風情がないだろうから。


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