1日雑記

2008年08月19日(火)

不意に、浮かんだのだが
鏡を見たことのある人はどれくらい居るのだろう?

鏡に映った自分を見たのではなく、
鏡を、である。

鏡の周りの装飾を見たのではなく、
鏡を、である。

鏡を正面から見れば
必然的に自分が映し出される。
それを見ずに、鏡を見ることが出来るだろうか。


鏡に限らず、多くのものは自分を映す。

人の振り見て我が振り直せ、はその字の如くであるが
他人と自分を比較すると言うことは、つまり鏡と同義である。
鏡はより自分に近い偶像を映し出しているが
それとて、左右を考えると全く同じではない。
その像と実際の自分を比較する用途に用いられるのが鏡である以上
誰かと自分を比較すればそれはすなわち鏡である。

映りの悪い鏡である「人」を見ることは出来るが
映りの良い鏡を見るとなると、これは難しい。

ところで、映りの悪い鏡の中にも
やはり、善し悪しはあるわけで。

物語の中に一つ鏡を作ってみるのはおもしろいかもしれない。


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