38歳の誕生日であります。 朝からお花やら電報やらたくさん届けられる。 毎年夫の仕事関係の方からの決まった贈り物。 社長本人がやってるのではなくデータに基づいて秘書がババ〜ッとやっているのはわかるけど、それでもすごく、すご〜くうれしい。
実家の母に電話をして恒例の「産んでくれてありがとう」を言う。こっぱずかしいのだけど。 何年か前に流行った「日本一短い母への手紙」という本にすごく感動したらしいうちの母。しっかり送ってくれました、その本を(笑) 他にも「紀子様の育児日記」とか「美智子様 愛と感動の旅路」とかも我が家の本棚にある。 「全盲の画家 魂の叫び」とか「詩画集 小児麻痺なんかに負けないぞ」「暮らしイキイキ 知恵袋」とか、まぁよく送ってくるんですわ。 婦人会で寄付をかねて買うらしいんですが。
で、その「母への手紙」の中にあった誰だかが詠んだ一節が「産んでくれてありがとう」なのだ。 本にはさまれていた母のメモに「お母さんはこれが一番好きです」と書いてあったので、その次の年のあたしの誕生日に手紙に書いたら、まぁすっかりあたしのオリジナルセリフと思い込んで喜ぶわ喜ぶわ。 顔から火が出るほど恥ずかしいのをこらえて、欽ちゃんになったつもりで、今年も言いましたよ。 「お母さん、38年前の今日、産んでくれてありがとうね」
う〜ん・・。心で思ってても口に出すのは難しい。 親ももういつ死んでもおかしくない年齢になっている。 お金もかからず手間も要らず、ただ素直に自分の気持ちを相手に伝えるだけで 自分も相手も幸せになる。照れちゃうけど、喜んでもらえてよかった。
昔、何かの雑誌の投稿コーナーで、60歳くらいのご婦人の話が載っていたのを読んだ事がある。 「昨日は息子の誕生日。遠くに住んでいる孫から電話がかかってきました。 『おばあちゃん!ありがとう』『え?』『ボクが今いるのはおばあちゃんが今日パパを産んでくれたからよ。だからおばあちゃんに感謝しなくちゃダメよってママが言ってたよ』私は涙が出るほどうれしかったです。」とな。
次の瞬間あたしの頭に浮かんだ言葉。 「うわ〜うまいことやったなぁ、このヨメ」 次回、夫の誕生日にはぜひ使わせていただきます。 あ、もちろん、心からそう思っておりますので、お義母さん^^;
今日はバイオリンのレッスン日。 息子が5歳の時から使っている今のサイズ(8分の1)がもう小さくなったので 先生に探してもらっていた。 このひとつ上だと、もうすぐに小さくなってしまうため、ふたつ上の4分の1という サイズにしましょう、と言われていた。 最初に新品で先生の斡旋で買った今のバイオリンは一式5万円。 今回は、教室の生徒の中古を探してくれると言う事で、お願いしていたのだが 何しろ、未知の世界。いったいいくらかかるのか見当もつかない。 15万円を越えるようならちょっと考えさせてもらおうか・・・と思っていた。 コドモだからそんな高いはずはないだろう、とは思うが、やっぱ小さくてもバイオリンはバイオリンだからなぁなどと思ったりまったく予想が出来ない。
そして先生が探してくれたのが5万円(元値10万円)のものと8万円(元値12万円)のもの。ケース、弓はあるが肩当(3000円くらい)がついてないので別に買わなくてはならない。 夫と相談して、3万円の差なら高いほうにするかぁということに。 こういうのはやっぱり一人っ子ならではかも。 たしかに楽器というものは、化粧品や洋服と違って「安くてもいいものがある」という世界とはちょっと違う。 楽器はやっぱり高ければ高いほどいいというのが定説であって。
今日はその新しいバイオリンを受け取る日。 夏休みに実家でたんまりお小遣いをもらっていた息子の貯金通帳から8万円おろして先生に渡す。 ヘタな息子が弾いても音が全然違う。サイズが大きくなってより音が響くようになっているのはもちろんだが、音の質(深みがある)が違うのだ。 表現が出来る余地があるというのだろうか。 やっぱりこれに比べれば、前のなんかおもちゃみたいなものだ。 う・・・でもこうやってだんだん金銭感覚が麻痺していって、50万円とか楽器に払うようになってしまうのだろうか? あ、でも今50万円って言われても貯金ないけど^^;
息子はすごくすごく喜んでいた。 この子はうれしい時、こっちが気持ちがいいくらい喜ぶ。 「すごい〜!すごい〜!!うれしい〜!」と満面の笑みだ。 そんなにうれしいくせに、どうして練習をしろというと、ふてくされるのだろうか? ま、とりあえず、「やめる、やめない」論争はこうして新しいバイオリンを買ってしまったからしばらくお預けだな。 こりゃしっかり練習してもらわないと。
|