transistasis
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2001年05月12日(土) 浅草短大生刺殺事件の真相

2月上旬、東京上野署に一人の男が拉致された。
北海道出身の29歳、知的障害で「前科」のある身寄りのない元塗装工。
頭にはレッサーパンダの帽子。
「こいつは使えるな」
上野署の一室に集まった黒い服の男達が呟く。
彼等はこの哀れな知的障害者にこう唆す。
「なあ、君。女の子を襲いたいんだろ。ひとつやってみないか?脅す武器とかはこっちで用意するよ。逃走も手助けする。浅草辺りでやってくれよ。この帽子を被って・・」
もはや生きる気力も失せた哀れなこの絶望知的障害青年は黒服の男の言われるがままに街に放り出された。
そして4/30。彼は実行した。

山口誠。
彼は策謀の操り人形だった。
彼の起こした事件の一部始終はまるで茶番そのもの。
何故あんな目立つ格好で周辺を徘徊し、何故あんな目立つ場所で人を襲い、何故あんな目立つ所に凶器を投げ捨て、何故遠くに逃亡する事もなく、何故あんなに似ている似顔絵が公表され、何故あんな都合良く埼玉の内装業者に雇われた挙げ句、警察に通報され、何故あんなにメディアが注目するタイミングで夕方のニュースの時間に逮捕され、何故群集の見守る中に連行されてきたか?
この見事なまでの不自然さ。

何故ならそれはすべて仕組まれていたからである。

そう、彼は罠にかけられたのだ。ある目的のために。

かつての埼玉連続幼女殺害事件と同様、ひとりの知的障害者の犯罪を日本のプライドある青少年全体の犯罪に置き換えること。
それが今回の事件の最大の目標だとしたら実に合点がいく。
いや、それ以外考えられぬ。

昨今、児童ポルノ規制法等と合わせ、日本の全てのアニメ、ゲーム、コミック表現物を焚書に附し、この日本固有の新生文化をこの世から抹殺するための策謀はここにきて勢いを増した。
まさに今回の事件はその計画を軌道に乗せるための布石のひとつ。
『ピカチュー』を代表とする日本のアニメ、コミック、ゲーム文化が邪教徒支配下の世界を脅かす新たな脅威になっていることは今更言うまでもない。邪教徒にとって何としてもこの新しい波を潰す必要があった。
そのためにはありとあらいる策謀を展開し、プライドある創造的日本青少年を抹殺しなければならぬのだ。
今回の事件もまた邪教徒が背後で操る中、メディアと警察が一体となり、日本の未来ある創造的青少年に犯罪者のレッテルを貼らんがための策謀の一環と考えるのが最も合理的だ。

見ているがよい。
近日中に烈火のごとく差別と弾圧のキャンペーンが開始されよう。
すでに一部の新聞、テレビは今回の事件をいわいる『ヲタク』の犯罪と決めつけ、今すぐ『ヲタク狩り』を開始せよと喚き立てている。
いずれは、犯人の所持品からアニメグッズやら同人誌が出てきたと騒ぎ始めるであろう(無論、これも最初から警察が予め用意したもの)。
こうして先進的創造系青少年を犯罪者集団に仕立て上げる世論を作り上げ、大虐殺(ジェノサイド)の容認する下地を練り上げるキャンペーンが発動される。
扇動された大衆により同人誌の祭典『コミックマーケット』会場が焼き討ちされ、10万人以上が生きたまま火に焼べられ殺される事件が起こる。
だがメディアは被害者であるはずの参加者を恰も加害者のごとく宣布する。
曰く「連中は犯罪者であり悪魔だから焼き殺されて当然!悪魔に死を!」とね。
この悪魔狩りキャンペーンが軌道に乗れば、一年後には秋葉原に集う『ヲタク』たちやアニメ、ゲーム産業に関る青少年は全て「性犯罪者」として登録され、特定のマークをつけた服しか着用を許されない法律が出来るだろう。
基本的人権は剥奪され、もはや彼等に恋愛や結婚は許されない。
更には彼等の創造的遺伝子を根絶やしにするため去勢が義務付けられよう。
逃れた者達もいずれは片っ端からゲットーやラーゲリーに検挙、投獄され、強制収容所で拷問に掛けられ、最終的にガス室で処分される運命となる。
こうして日本全国で100万人以上の罪なき青少年が「合法的」に殺されるだろう。
これが邪教徒の最終目標だ。

邪教徒に慈悲心はない。
この大虐殺計画は最後の一人を抹殺するまで完遂されよう。逃れる術はどこにもないのだ。

そしてその「一人目」となる彼も逃れる事は出来なかった。

今頃、山口誠は東京浅草署の取調室で「騙された」と気が付いているだろう。
「俺はあんた達に言われてその通りにやっただけなのに!」とね。
しかし、もはや成す術はない。
彼を囲んだ黒服の男達は警官にこう指示するだろう。
「この男を口の利けないほど拷問に掛けろ」と。
こうして彼は真実を語ることもなく獄死するだろう。

これがこの事件の真相とその背後にある恐るべき影だ。
しかしそれは永遠に語られぬ事のない真実。
我々はこんな救いのない絶望的時代に生きている。
いや死ぬのを待っていると言うべきか?

希望はどこにもない。


絶望皇太子