不公平な救世主
犯罪履歴|数世代前|千年先
2004年01月16日(金)
何にも触れない誰にも届かない
頑張ったつもりだったけど、 誰も誉めてはくれなかった。 頑張って笑っていたけど、 誰も嘘だとは気付かなかった。 見えないのは、ないのと同じ。 見えない傷跡は、ないのと同じ。 僕はただ身動きも取れないまま、 誰にも気付かれないように息をしていた。 何かを感じてしまうことは恐怖でしかない。 僕への、無数の、棘。 僕への、限りない、敵意。 僕は何も望めない。 僕には何も期待できない。 この世界は、思ったとおりの暗闇だったから。
悲しいのは僕だよ。 泣きたいのは僕だよ。 何故、あなたが泣いているの。 苦しいのは僕だよ。 叫びたいのも僕だよ。 なのに、何故、あなたが苦しむの。
僕の痛みは、どこへ向かえばいい。
ナミダさえ出ないのに。
口にした言葉はきっと誰かを傷つけてしまう。 それなら何も言わないほうがいい。 誰かを傷つけてまで伝えたい言葉など 僕は持っていないから。 抱いた感情はきっと誰かを苦しませてしまう。 それなら何も感じないほうがいい。 感情などなくても生きていけるから。
だけどそれでも 僕は他人を傷つけてしまったらしいよ。
前ほど親切じゃなくて御免なさい。 前ほど話を聞かなくて御免なさい。 前ほど大切にしてなくて御免なさい。
僕はそんなつもりは、なかったのだけれど。 あなたがそう思ったのなら、きっとそうなんだね。
「だって、僕はもう、どうしたらいいのかわからないよ」 「唯一の逃げ場さえ、失くしてしまったんだ」 「からっぽのイレモノなんて壊れてしまえばいいね」 「溢れるほど赤いナミダ」
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