ろーずまりぃ☆たいむ

2007年01月28日(日) 昨日のイベントにて思ったこと

昨日仙台で開催されたリカちゃんキャッスルの
イベントに参加してきました。詳細レポは
ブログの方に書いてますので、宜しかったら
見てみてください。で、こちらではそのイベントを
通して思ったことなどを少々。
福島にあるリカちゃんキャッスルはタカラトミーで
発売されるリカちゃん&ジェニーの国内唯一の工場です。
タカラトミーが低価格で一般販売するドールは
中国にある工場産が殆どを占めているんですが、その
出来はキャッスル製とは素人目にもはっきり差が出ます。
リカちゃんに関してはかなり中国の工場もがんばっている
分、単体として見た場合はそこそこかわいいリカちゃんが
発売されます。ただし、隣に国産のリカちゃんが並ぶと
途端にその輝きは失われます。ジェニーに関してはある意味「もう
どーでも良い」らしく、顔色の発色は悪いわ、リップの色も
沈んでいるので可愛らしさが全然引き立ちません。
さらに中国産リカちゃん&ジェニー両方にいえるのが髪の植毛が荒くて
子供が髪を梳いて遊ぶとごそっと髪が抜け落ちてしまう事が
日常茶飯事だったりするんです。
「製品のサイクルが短ければ短いほど回転が速くなって売れる」
という企業側の意識が薄く透けて見えるようで、
なんとなく納得いかない部分でもあります。
キャッスル製のドールは「使っている材質が違う」と
言われればそれまでなんですが、そういった件はとても少ないのです。
去年旧タカラがライバル社だったトミーに身売りし、
新生タカラトミーとなった後、一応それまで独立採算制では
あったんですが、旧タカラの関連企業だったキャッスルが
関連企業から独立し、「タカラいわき工場」となっていたのを
「リカちゃんキャッスル株式会社」と社名も変更して
新たに進むことになりました。
それまでもキャッスルは色々旧タカラドールを愛する
ファンやマニアに対してもとても誠実な態度で接してくれる
企業でした。あんなメイク、こんな髪型、そんな髪色と
リクエストすれば、その声を救い上げて製品化してくれる、
そんな会社でした。
「リトルファクトリー」という企画を立ち上げ、メイクされた
数種類のヘッドの中から好みを選び、好きなように植毛、ヘアメイク
してもらえるというその企画は、福島のリカちゃんキャッスルに
来てくれる人たちへの感謝の一環として始まった企画だったようです。
流石にいろいろ面倒な事があるため、通販の対象にはなって
ないのが欠点ですが、それでもドールファンにとってはとても
好評な企画です。なかなか福島にいけないという人の為に
東京で開かれる「ドールショウ」というイベントに企業出展し、
そこでもリトルファクトリーの受注を受付、出来た人形は
後日宅配で配送という対応をしてくれます。
東京の青砥で「リカちゃんキャッスルフェアINTOKYO」を
開催し、そこでもリトルファクトリーの受注を受け付けたり
植毛ミシンでの実演もされました。このイベント、キャッスルの
予想して以上に人が集まり、大盛況だったんですが、やはり
初めてという事で不手際も多々あった模様で、ブログや日記にも
「手際悪すぎ」「準備不足、認識不足」という批判も相次ぎました。
その声をちゃんと受けとめ、イベントの翌日には公式サイトに
取締役社長名義で「お詫び文」が掲載されました。
流石にこれには皆びっくり!文句言っていた人たちも唖然と
しました。昨今の大手企業は不手際が発覚するとまず
マスコミの記事否定、しきれなくなると渋々陳謝、そして
次々と過去の不手際が暴露、社長引責退任、とお決まりの
コースのようになってますが、「ファンに対して誠実」で
あろうとするキャッスルは、最初にきちんとファンに対して
お詫びの姿勢を見せてくれました。
たしかに企業の利益を考えれば「ファン、マニアの声」
ばかりを受け止めても居られませんし、それだけでは会社が
成り立ちません。ファンの声と企業としての利益追求の
バランスをとり、誠実に会社を発展させようとしている
キャッスルに、ファンとしても答えたいとそう思わせる
態度がこの「リカちゃんキャッスル株式会社」には
あるのです。
企業としてがんばっている姿が見えるから、
「お城があんなにがんばっているんだから、ファンとしても
応援するよ。」受け手であるファンも素直にそう思い
応援できるのです。
「良いものをつくれば買い手は多少高くても納得して
買ってくれる」たしかにそうですが、それに加えて
作られた製品に愛情も込められていなくてはならないと
思うのです。
熟練の工員さんの手を経てキャッスルから生まれる
人形にはキャッルスの企業としての誠実さも製品に
対する愛情もちゃんと込められています。だからファンも
一般流通しているリカちゃん&ジェニーより価格が数段高い
キャッスル製のドールでも喜んで買うのです。
昨日の仙台でのイベントでもキャッスルのスタッフの
人たちは来場したファンに対してとても誠実に
対応してくれました。
キャッスルの持つこの誠実さを維持しつつ、企業として
更に発展して欲しいと思うイベントの一日でした。


 < 過去  INDEX  未来 >


はなはなみんみ [MAIL]

My追加