2002年出産:のびのび一人っ子の母: KKの短い日記 

●●目次(HP表紙)へもどる●●過去の日記へ未来の日記へ   

→日記でレスするメールフォームへ




2005年02月11日(金) ●父の七回忌。

今回はマジメな日記です。


___________


今日は七回忌の法要。

KKとイモートMがまだ独身時代の1999年2月、父が急死しました。



ひょうきん者の父の外見は、さだまさしさんと東京03と横山やすしさんの中間(わかります?)。

関西弁ではありませんが、性格やしゃべり方は明石家さんまさん似でした。

ハハとのなれそめなんておかしなもんです。

懸賞ハガキと、出さないつもりのデート申し込みハガキを間違えて投函したそうで。

「子ぼんのう」を絵に描いたらウチの父・・・というほど、KK姉妹は可愛がってもらいました。

ちょっぴり怖いハハと、何しても許してくれる父(まあときどきガツンと叱られましたが)。

こんな生活が永遠に続くような気がしていたんですよねえ。



悪性リンパ腫という難病ではありましたが一応治療に成功した段階にあり、一時退院の許可が下りる前に突然の急変。

「あとひとつき・・・だって」。ハハに聞かされ呆然としたのが2月8日。

でも、ひとつきどころか一週間ももちませんでした。



2月10日の昼、電話で危篤状態になったとの連絡を受け、職場から病院に駆け付けたKK。

交通機関の関係で、病室にはKKが一番に到着しました。

無菌ベッドの中で静かに横たわる父。

取り繕って「やっほー、来たよ」と明るめに声をかけました。

意外にも父の意識はハッキリしていて、弱々しくKKにこう言いました。

「死んだ方がマシ・・・なーんてなあ・・・」

とーちゃんてば・・・冗談言ってるつもり?



ゴメン言えないけど死んじゃうんだよ!ホントに死んじゃうんだよ!!

泣き顔をごまかすのが辛くて辛くて。



ハハとKK、イモートの三人が病室にそろってしまったらさすがに父も気づいてしまうでしょう。

なので、KKとイモートMは偶然来合わせたふりをしてハハは父から見えないところで待機。

夕方からハハと交代することにして、KKとMは父に挨拶をしました。

「じゃあまた来るね!ばいばーい」

その頃から親戚がやってきて、ロビーで過ごすKKとMの気を紛らわせてくれました。

母方の伯父伯母がほぼ勢ぞろい(ハハは8人兄弟末子:ちなみに父は6人兄弟)したのを見て、父の長兄が

「H(父の名)は人気があったんだなあ・・・」とつぶやきました。

ええ。正確にはパシリでしたけどね(笑)。喜んでやってました。



ロビーで泊まっていたんですが、いよいよモルヒネが投与されるということで、KKとMは深夜こっそり病室に。

ベッドの父にばれないように看護師さんの協力を得て、床を這うようにして個室の奥まで進みます。

付き添っているハハは、父との会話をそれとなくKK姉妹の方に誘導しました。

「KKは最近どうなんだろうね、今つきあってるKTさんと(一度父母に会わせてます)」

「まあ、あの子は大丈夫だろ。それよりMはなあ・・・」

・・・・。

といった調子で、全ての話題がMの心配ばかりになっていくんですよ。

とーちゃん、あたしは?あたしはあ??・・・まあ・・・いいけどさあ・・・。



ていうかM、反省しろ。



一夜明けると、もう父の意識は夢の中でした。

何とも楽しそうな、朦朧とした会話ばかり。こんなに楽しそうならKKももし危篤になったら

サッサとモルヒネを投与してもらおうと思ったくらい。

それでもついには昏睡状態に。

KKが呼吸を楽にしてあげようと枕をずらしたのをキッカケのように、呼吸の間隔が長くなって・・・。

全く「起きない眠り」のような最期でした。



KKとMが父を呼んで泣く声は、きっと病棟の廊下中にひびいていたことでしょう。

後で、ロビーにいた伯母が「かわいそうで聞いていられなかった」と言っていましたから。

同じ病気の方がいっぱい入院してらっしゃるのに。

御見舞いの人もたくさん来ていたでしょうに。

気遣いできなくて本当にごめんなさい。



1月に55才になったばかりの父、たった半年の入院生活でした。



父の亡くなった後、仕事やお金のことで(遺産がもらえたとかでは全くない)ハハ、KK、イモートの女所帯は

やっぱりナメられて大変な目にあいました。

入院から葬式、後の処理までハハがほとんど一人で背負って苦労をしたんですが、そのハハを支えたのは

KKでもMでも親戚でもありません。

チームメイトです。



KKが、

ハハたちはスポーツやってるはずなのになんで全員太ってるのか、としばしば思ったことや

専業主婦のハハが滅多にイチニチ家にいたことがない、と不満だったことや

我が家がたまり場になって、学校から帰宅したら相撲部屋みたいになっていて驚いたこと。




反省。




もう6年経つんですね。

KKが結婚して2才の子どもがいるなんて、父は驚いているでしょう。

あいかわらずイモートMの心配をしてるでしょうねえ。

孫KNの読む般若心経は聞こえるでしょうか。

KTの浪費をいい加減にしろと言ってやってください。

KKの作る飯は下手でも何でもありがたーく食え、とも。

年賀状100枚来て、何で切手シート1枚なんでしょう父ちゃん。

今年の年末ジャンボこそよろしくお願いします。

それではまた。





 父上さま





              一 休





うそうそ
 




※下のボタンの説明はこちら


ボタンが反映されるのは最新の日記(こちら)だけです。ご注意!

これを押しても、あなたのお名前・アドレスはKKには 絶対にわかりません!気軽に押してね。




●●目次(HP表紙)へもどる過去の日記へ未来の日記へ             →日記でレスするメールフォームへ 

Main HomePageへ

My追加