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2002年06月24日(月)   「すがすが」


 ドライブに出かけた。
 すがすがしい空気を吸って、とても楽しい一日だ。

 こんなに楽しい時間が少しでもあると、
 ネガティブな僕は、それが壊れてしまうことを
 怖れてしまったりする。

 
 昔、初めてレンタカーを借りて
 箱根にドライブにいったことを思い出す。

 まだ運転に不慣れだった僕は慎重に道を走らせて。


 事故もなく、彼女を家に送った帰り道。
 車の中に携帯電話の着信音が鳴った。


 僕は目の前の信号が青になったのを確認して
 アクセルを踏むと同時に、
 鳴っている携帯の在りかを探した。

 足元に携帯は落ちていて、携帯を拾いあげようとした瞬間。


 目の前の車に追突した。ゴツンって大きな音がした。

 その目の前の車は、またその一つ前の車にその勢いでぶつかった。


 おろおろ焦った。


 事故の中、電話がまだ鳴り続けている。

 電話を拾い上げる。


 さっき送り届けた彼女からの電話だった。


「どうしたの?何かあった?」

「なんでもないよ。今帰り道。後で掛けなおすね」と僕は
 言っていったん電話を切る。


 彼女がドライブに行く前に

「もし一緒なら事故を起こして死んじゃってもいいよ」
 なんて冗談を話していたのを思い出していた。


 


 何が言いたいかというと、
 今思えば、冗談でもそんなことにならなくて
 良かったということ。



 
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