祖父が入院した。 持病の糖尿、ではなくて。 肺炎と心不全。 生きているのが奇跡。 ゆっくりと終わりに向かってゆく。 止める権利なんか、持って居なくて。 おじいちゃんはただ、ラクになることだけを。 望んでいて。 ラクになって欲しくないのは。 あたしの我儘なんだ。 覚悟を、決めなければ。
あたしには4人の祖父母が居て。 この歳まで欠けることなく育ったのは。 本当に幸せなことでした。 コトバが古いとか。 考えが古いとか。 よくいわれるのはきっと、そういうことで。 自他共にみとめるじじばばっこのあたし。 欠けてしまったら、どうなるのでしょう。
生きている間に、もう一度。 それさえもあたしの我儘ですか?
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