日々日記
いちらんふるいあたらしい


2009年11月03日(火) 沁み入るように寄り添うように

思う所あって、昔読んだ本をまた読む。

表面上は明るく元気だけど、もし自分をストーブに例えたなら、
明らかにとろ火というか、不完全燃焼にちかい状態なのね。

つまり、最近煮え切らない。浮上しない。はじけない。


それでその本を読みたくなってまた読んだ、というわけ。


そしたら、
買った当時は感じなかったことをたくさん感じて、そんなつもりはなかったけど
泣けてしょうがなかった。


貴女なんで死んじゃったのよ。ホントに。

こっそりブログ読んでたよ。
ずっと会いたかったんだよ。

もういない人なのに、文章を読むとまるで彼女がさっき書いて
アップしたような、そんな勢いを感じる。

今なお一瞬たりとも静止しないで、息をする文章たち。


文章はどれも正鵠を得ていて、そして優しい。
鴻上さんが書いてる「本当に、全身で微笑む人でした。」

ほんと、そのままだ。


いやー、私、あなたの文章のファンで。
いろいろあってまた学生になったんだよ。

結局あなたと似たようなジャンルをやってる気がしないでもない。
生活行動とか、似てるんだよね。そうそう!ってなる。


もし東京で会えてたら、話せることがあったかもしれない。



印字された彼女の言葉たちが、会ったことのない彼女を浮かび上がらせる。

彼女の文章を読んで、胸打たれたり、大きく頷いたり、一緒に反省したり、
一緒に立ち直ったりしてる、このわたしの「喜び」は貴女に届くかしら。


嬉しくて嬉しくて嬉しくて、切ない。



小山田咲子『えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる』2007年、海鳥社。


inu-chan