深海図鑑

2001年10月09日(火) 悲観に暮れる

アルバイト先。
紅子さんと私、それからさっしがいる。
もう、開館時間は終了しているらしく、紅子さんは本棚を調べて在庫チェック。
私とさっしは、帰ってもいいのだけれど、急ぐ理由もないので、3人でいろいろだらだら世間話。
本当は、紅子さんの仕事が終わるまでいようと思っていたのだけど、時計を見たら19時を回っているので、先に帰ることにする。
「お疲れさま、お先に」と言うと、二人は、「え。帰るの?もっといればいいのに」と言ってくれたけど、「遅くなるからごめん。帰るね」と言って、帰ろうとする私。
ふと見ると、受付のところで(この時、美術館は普通に開館していた)城田君がチケットを買っている。
お互い、一緒に気がついて「おう!」となる。
城田君は、腰の高さくらいの、飯島直子の立て看板を手に持っており、それを見た私は、「なに?デート?」などと言ってからかう。「こんな小さいのもあるんだねぇ」とも言ったと思う。

二人で、北庭に行く。
城田君は、スカートからのぞく私の足を見て、「いつもこんな色なん?」とよくわからないことを聞く。
私が「え?あ。そうだよ」と言うと、「綺麗な足やなぁ」と誉めてくれて、急にそういういことを言うので、照れる私。

その時に、ブックショップに忘れ物をしたことを思い出す。

城田君は真っ白いTシャツを着ていて、なぜか頭に、赤いバンダナを巻いていた。



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