お客さんに、お届けものをするために、車のたくさん通る坂道を、井上さんと一緒に下っている。 二人で何か、他愛のない話をしながら、笑っていた。 すると、坂の下の方から、うちと同じ車が走って来て、色はピンク。 「わぁ、うちの車と同じだ」と言って、よく見ると、助手席に、姉によく似た人が乗っていて、運転席に乗っている人は、父によく似た人だった。 そしてよくよく見ると、それはその通り、姉と父で、私は車に駆け寄る。 「ピンク色、どうしたの?」と私が聞くと、父が何か言ったけれど、それは忘れてしまった。 そして、それを聞いて私は「そうか、白からピンクに塗り替えたのか」と頭の中で思った。
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