2004年06月09日(水) |
目に見えない幸福と暗闇の底 |
暗い世界に もし何か見えたら それは何だと思う?
あたしはきっと 真っ暗なままを望む 何も見えないままのほうが 欲が出ないから 「もっと」を欲しがらずにすむから 真っ暗なまま 大好きなものを想像するだけで あたしの心に光は差し込む
あえて言うなら こんなあたしでも愛してくれる人が あたしのことを考えてる顔を見たいな そこであたしと「あなたの中のあたしが」 交じり合って、繋ぎ合って 完全なるあたしが生まれるから これはあたしの快楽のひとつ
真っ暗なまま 何かを待ち続けることができるなら 何もない平和な世界を待ちたい 花が咲き乱れ 青い空が遠慮なく清清しい風を撫でて 生物が深呼吸しながら謳い ただそこには「生きる」という意味しか持たない生物が息づく世界
暗闇がなければ光の神々しさがわからないように 平和は奪われて初めてその意義を持ち人に愛される
あなたがそこにいるからわたしはここにいる
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