脳ミソは無重力に近い。 無いようであって有る。
人体の不思議展で脳の重さを知ったものの あたしの脳ミソではないから実感もわかないのは当然であって。
あたしの脳ミソはいつも無重力だ。 けれど脳ミソの髄はいつも熱を放ち、時に痛みを生む。
自分の体であるのに 自分の体の細部を知らない。知れない。 想像力と知識力の融合により生まれる自分の脳ミソのイメージ。 けれどあたしには無重力でしかない。 イメージ上の脳ミソでしかないのだ。
痛みを感じ、悲しみを育み、喜びを機能させ、愛を認識して、平和を願う。 この無重力の中で。脳ミソの髄で。
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