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熱血青春日記(癒し系)
ゆう
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2004年03月01日(月)
じゃあね。

いよいよ、今日は卒業式でした。
これまで3年間やってきたことが、今日という一日に濃縮されます。
卒業式では色々と思い出すこともあったけれど、まあ、あっけないほど簡単に終わりました。
おかげで、今日で卒業なんだっていう実感がまるでなくて。
明日、また学校に行ったら、あの教室で皆がそこにいるような気がします。
まだ、手を伸ばせば届きそうな、時間を止められそうな、そんな気が。


卒業式では、M月という男子が泣きました。
みんなに冷やかされて恥ずかしがってたけど、泣けるって本当に良いことだと思う。
最後の退場の時はやっぱりぐっと来ましたね。
吹奏楽の演奏がまたいいんだ、これが。
『世界にひとつだけの花』。
この曲、実はあんまり好きじゃなかったんですが、初めて良い曲だと思いました。



教室に戻ると、証書と賞状の授与。
自分は一ヵ年皆勤賞を受賞しました。
それから、卒業証書は担任の手から渡されます。
なんせ人数が多いですから、校長が一人一人に渡すわけにはいかんのです。

全ての配布物を配り終えると、担任の、いつもの長い話。
それが終わると、Iという男子が花束を先生に渡しに行きました。
「先生、俺、ケンカしたこともあったけど、やっぱ先生のこと好きだし、みんなもそうなんで、これ、俺たちの気持ちです」
いい事言うねえ〜。


名残惜しいけれども、ここでお別れ。
そう言って、担任は言葉を締めくくりました。

本当に、呆気ないほど簡単に、高校生活が終わりを告げて。
まるで「じゃあ、また明日ね」って誰かが言いそうな雰囲気でした。


家に帰ると少し休んで、すぐに出発。
駅前に集合して、クラスで打ち上げをやりました。
なんとかっていう、小さなホテルの一室を借りて、飲めや歌えやの大騒ぎ。
5時から8時までというたった三時間の出来事だったけど、あれが永遠に思えるような素敵な時間でした。
学校の友達とホテルにいると、なんだか修学旅行に来たみたいで、みんな心の底から楽しんでいる様子でした。
いつもみたいに馬鹿騒ぎして、行く途中に買った25枚撮りの使い捨てカメラも足りないくらいで。
本当に楽しかった。

夢の様な三時間も、あっという間に終わりを告げ、みんながそれぞれに帰っていきます。
特にお別れの挨拶もなく、ただいつものように帰りました。
ちゃんとお別れを言っておけばよかった。
そう思いましたけど、たぶん言えなかったんでしょう。
明日から、みんなそれぞれが別々の道を歩き始めます。
振り向けば今までの日々があり、手を伸ばせばまだ届きそうなんだけど、決してもう届かない高校生活。
まだ、色鮮やかで、鮮やか過ぎるから過去のことだと思えないような思い出。
もう3年9組の教室にも、誰もいなくなります。
誰も、もうあの教室に、学校に、生活に帰れないことは口に出しませんでした。
みんな、これで本当にお別れなんだって解ってるんだけど、気付かないフリをしているような、そんな感じでした。
帰り道、Kがこれで終わりなんて本当に寂しいと言っていました。
きっとまた会えるし、俺も受験が終わったら連絡するよ、と約束しました。
自分はクラスの幹事なので、近いうちに同窓会を企画しようと思っています。
きっと友情って距離を越えるもんなんですよね。


だから、地下鉄のドアが閉まる前、友達に「じゃあね」と言って別れました。
まるで、明日また会えるみたいに。