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| 2004年03月19日(金) ■ |
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| 嗚呼、世知辛い人の世は。 |
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昨日はなんとか睡眠薬に頼らずに眠れました。 あれだな、エネルギーが有り余ってるから眠れないんだな。 どっかで発散させなければ。
……エネルギー発散といえば、僕は正義の味方に会ったことがある。 あれは、小学校低学年のときでした。 あの日は確か、何かの都合で午前授業で、当時一番仲の良かった友達と二人で、帰り道を歩いていたわけです。 あの頃、僕らは好奇心旺盛な子供でしたから、なんとなく昼前に授業が終わったのが嬉しくて、普段なら通らない学校裏手の道を、そこら辺に落ちている棒きれで自分の背丈よりも高くのびた草を切りながら歩いていたわけです。 お昼を食べたら、野球しに行こうぜーなんて話していました。当時は誰もが巨人軍の原選手に憧れて白球を追った時代だったのです。
そんな時でした。閑静な住宅街にどこからか高笑いが聞こえてきたのです。 「はーっはっはっは! 元気かい、少年たちよ!!」 なぬ、と思い、友達と一緒に声のした方向を見上げると、道の傍にあった一軒屋の屋根に、恐らく大学生であろう青年がおりました。パンツ一丁で。 後ろにも何人か青年がいたけれども、いずれも上半身裸でした。今考えると、露出狂です。 「お兄さん、誰ー?」 当時、しごく純真だった僕らは、首をかしげて尋ねました。 今、こんなヤツにからまれたら間違いなくお巡りさんにパクって貰ったことでしょう。 すると、そのヘンタ……お兄さんはこう言いました。 「僕は正義の味方さ! キミに困ったことがあったらいつでも呼んでくれ!!」 と、彼は自らの鍛え上げられた肉体をさらして、 「いいかい、ポーズはこう! そして高らかに叫ぶのだ!! “マッチョマーーーン!!”」 彼はそれだけ言うと、屋根から降りて、窓の向こうへと消えてゆきました。 屋根の上には、腹をかかえて爆笑する青年たちが居りました。 僕らは当時ものすごく純真でした。今風に言うとバカでした。 だから、当時は本当に「彼は正義の味方なんだ」と信じてしまったのです。 まあ、子供の脳だから、次の日にはそんなこともすっかり忘れて、ついぞ助けを呼んだことはなかったけれども、時に、あの露出狂……青年たちは立派な大人になれたのだろうか。 当時は若かったから、昼っから酒くらってハイになり、道行く小学生にからむのもよかったかもしれないが、この不況のご時世に至ってはものすごく心配なのであります。 もしかしたら、彼は本当に正義の味方で、今もどこぞの小学生を助けているのかもしれないと思うと、涙がちょちょぎれます。
さて、あの頃の純真な少年も大人になり、そろそろ親から「働け馬鹿者」と言われたのです。 近所のスーパーで土日の勤務募集しているらしく、そこで働けといわれたけれどもムリなのです。 土日はデート(うわ)やら、就職組の友達と呑み……「お食事会」があるっとです。 なにせあっし、遊び人でやんすから。残念! と言ったら、「じゃあ餓死するしかねえなあ」とオヤジに言われたっとです。 なんですか、あっしは扶養すらしてもらえんとですか。
や、でも真面目に働かなければなりませぬ。 今日、こ洒落て美容院なんて行ったら、残りの軍資金が125円です。 日曜日にある初任務は親のクレジットカードパクって行くとして(駄)、問題はお食事会であります。 高校の友達と、地元の友達と、もうたくさん行くとです。 しかも、大学が始まったら昼飯代は自分持ちなのです。昼飯食えねっちゅー話です。
嗚呼、世知辛い人の世は、地獄の沙汰も金次第。 こんなときこそ僕たちは、勇気を出してこう言おう。
マッチョマーーーン。
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