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熱血青春日記(癒し系)
ゆう
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2005年10月08日(土)
玄界灘

 そろそろ死にますて先生。過労死ですて。そう言いたい。


 実は知らない間に劇団の10月公演が始まって終わったわけなんだけれども、自分はその10月公演を最後にほぼ引退的な雰囲気でサークルを去りました。というのも、学校とバイトとサークルを一度にやっていると本気で寝るヒマさえないのだから。こりゃちょっと何か減らさねば死んでしまうと思い、サークルを隠居することに。この間、編入生の素敵なおねーさまと喋っていたときに言われたんだけど
「ゆう君ってなるべく省エネで生きているよね」
と言われて目が覚めました。そうだ、サボる=ゆうの様な男が何をこんなにがんばっているのかと。今年の目標は「無理しない」ではなかったのかと。もう何もかも辞めたれ辞めたれと思って、サークルは切ったから後は塾の指導を減らして、そうやって重荷を一つずつ降ろしていこうと思っていたわけなんですけれども、あの鬼塾は

「あ、ゆう先生。今度から金曜日に高校生の世界史をお願いします」
「あ、ゆう先生。中学三年生が2クラス編成に変わりますのでシフト倍になります」
「あ、ゆう先生。水曜日の英語科をお願いします」

 という怒涛のオファーラッシュで気付けば週四回のバイト。10万円超えるぞ、これ。そんなわけでもう瀕死状態。
 教師としての訓練を特別に受けているわけでもなく、教育学が専門なわけでもなく、何となく得意な英語くらいは教えれるかな的なのりでこの業界に入りましたが、いや、改めて中学高校時代の先生というのは偉大な方だったのだなと身をもって知ることになる。だって脱走常習犯・赤点大魔王のゆうを大学に入れちまうんだから、奇蹟のようだ。大学でも本質は変わってないけど。中高時代の先生方が聞いたら、あのゆうが塾講師なのかって大笑いしそう。

 だいたい最近の塾なんてのは「教えてりゃいい」じゃないんですからあなた。事務作業やっている時間のほうが圧倒的に長いですから。あたしゃ事務員じゃないわよと思いつつも毎日数字と格闘し、成績が上がらなきゃ責任を負わされ、ノルマ達成しなきゃペナルティがかけられ、数字が下がれば本社お呼び出しで社長の拷問というこんなんバイトじゃねえよ、社員だよともらした瞬間チミはバイトだからという意識で仕事をしているのかねと厳しく追及されてもうわかったからクビにしてくれよ厚生労働省よお助けをと社会の荒波に揉まれつつ教鞭を振るっておりますと、そんなもん知るかと如く熱意もへったくれもなく、ただあるのは無気力感という生徒共を見ていると怒るどころか殺・・だんだん虚しくなってきます。

 いや、夢や憧れで塾講師なぞ選んだ自分が今ではバカじゃないかと思うわけなんですけれども社会の荒波は、そんなヤツはこの世界で生きていけないんだよって教えてくれたような気がします。
 性懲りも無く、今年が終わったら塾をさっさと辞めて、次は喫茶店で働きたい。バーとかも憧れるな。やってて楽しい仕事がやりたい。辛いばかりの半社会人の愚痴。