詩のような 世界

目次


2002年04月08日(月) day by day




赤い空き缶を蹴ったら

間抜けな音とともにそれは飛んでいった



灰色の空を見上げても

雨の降る気配は全くない

曖昧なことが嫌いなんだよ

曖昧なことに助けられてるけどね



歩いていると視力が徐々に低下して

道が凹んで見えるのはどういうことか

解りたくないような

落ちてみたいような



使わないかもしれない傘を持った人たちが

硬い表情ですれ違っていく

自己嫌悪に陥ってる最中だったりして



10メートル先にさっき飛ばした空き缶が転がっている

すぐそこには空き缶用ゴミ入れ



もちろん僕はそのまま通り過ぎた







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しえり |MAIL