詩のような 世界

目次


2002年04月28日(日) go home


電車の窓から
流れる景色を眺める
懐かしい風が僕をさらっていく
穏やかな左胸の鼓動

どこからか聞こえる
金属バットがボールを捉える音
絶えず空に響き渡る
かつて僕も土を駆けていた

忘れかけていた素直さや
良い意味での幼さを
不鮮明なものにしないように
僕はぎゅっとこぶしを握り締めた
痛いほどぎゅっと

汗まみれのあいつの笑顔
まだはっきり覚えてる
セーラー服姿のあの子の応援歌
今も耳に残ってる
大切なものはいつまでたっても大切だから
きっとずっと忘れない

電車が揺れる
澄んだ空気が眠気を誘い
木と水の粒子がきらきらと香る






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