詩のような 世界
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電車の窓から 流れる景色を眺める 懐かしい風が僕をさらっていく 穏やかな左胸の鼓動
どこからか聞こえる 金属バットがボールを捉える音 絶えず空に響き渡る かつて僕も土を駆けていた
忘れかけていた素直さや 良い意味での幼さを 不鮮明なものにしないように 僕はぎゅっとこぶしを握り締めた 痛いほどぎゅっと
汗まみれのあいつの笑顔 まだはっきり覚えてる セーラー服姿のあの子の応援歌 今も耳に残ってる 大切なものはいつまでたっても大切だから きっとずっと忘れない
電車が揺れる 澄んだ空気が眠気を誘い 木と水の粒子がきらきらと香る
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