詩のような 世界

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2004年01月22日(木) 雇われダンサー



「愛しています」

そう言った途端
愛は現実味を帯び
うそ臭さを運んできてしまった

なくしてはいけないものが見つからなくて
鞄の中を手当たり次第に探していたら
実はただ引っ掻き回していただけだった
という衝撃的だがありがちな事実

あなたがいないと生きている気がしない=
あなたがいないと僕の生活が乾いてしまう=
僕のためにあなたが存在する必要がある

愛?愛?愛?愛?愛?愛?

独りだということを悟るのが怖いんです
と告白するマネキン
温もりを求めているが
どんな綺麗な服で着飾っても
その体は冷たく硬いままだ

わからない、という愛の真実を受け入れられず
本の謳い文句や誰かの思想に惑わされる
楽ではあるけれど踊らされてしまう

どうせなら自由に舞えばいい
「愛」を頼れなくなったなら
まるで取り残されたかのような顔をしてまで
愛している、などと言わなくてもいいのだから



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