普段怖いもの知らずの私が非常に恐れるものの一つに 「暗闇」と言うのがある。母親に叱られようと 夜眠るときは電気をつけたままで寝る。 もし夜中に目が覚めた時、まわりが暗かったら とてもイヤだという思いと、なにより暗いと眠れない・・・。 まだ同じ部屋に人がいてくれれば良い場合もあるのだけど その人が許してくれるのなら明るいまま眠りたいと思う。
暗闇が嫌いになったのは一人暮らしをはじめてからだ。 暗いといつも以上に様々な音を感じるような気がする。 柱のきしむような音などしようものなら即座に電気をつけたくなる。 そして電気をつけたまま眠るようになって もうひとり暮らしではないのにいまだにそれがなおらない。
心のどこかでいつも文明を嫌っているのに どっぷり浸かって生きている自分が情けない。
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