津波の被害にあったスリランカの人々が魚をあまり食べなくなった。 以前に比べて半減しているとの事。 理由はおそらく人を食べた魚がいるということだろう。 魚にとって死体はただの餌にしか見えない。 生きてたって海の中で魚につつかれた経験を 持っている人も多いと思う。(威嚇のためにつつく場合も多いが) 漂流していた男の子の足が魚につつかれてぼろぼろに皮膚が 剥けていたのを見た人も多いだろう。
その(死体をついばんだかもしれない)魚を食べたくない気持ちは とてもよく理解できる。 しかし漁業関係者は気の毒だ。 ようやく再開した漁で取ってきた魚を食べてもらえない。 「もう少ししたら、きっとまた食べてもらえる」という予想だが それまでの間自分達が持ちこたえなければならない。
今回の津波は本当に大きな被害を与えた。 20万人以上の人が亡くなり、今後は別の形の被害が まだまだ広がる可能性がある。 水の怖さを改めて感じた事件だった。
でも、また今年の夏になると台風が近いにもかかわらず 川の中州でキャンプ張ったり、サーフィンしに海に入る 大ばか者達がいるのだろうな。
今回の津波は情報の流れの悪さ、人々が津波を体験したこと無いこと等 いくつかの不幸が重なっていた。(阪神淡路大震災もそうだった) 日本には情報があふれている。 それゆえに麻痺してしまいがちな感性だが もう一度ちゃんと身の回りのことを考えよう。
台風が近づいている時には 川の中州でキャンプ張らない。 避難勧告にはすぐに従う。 海に入らない。
パチンコする時や買い物する時 赤ちゃんを車内に寝かせていかない。 もちろん犬や猫だってだめだ。
災害時の避難場所を家族で話し合っておく。 どういう連絡経路を使うか確認しておく。 最低の非常袋は用意しておこう。
そのくらいのことをこの津波や震災や災害から 学んでいかないと、亡くなった人の魂も浮かばれない。 自然は人よりずっと強い力を持っている。 その前では人は弱い生き物だということを再確認して もう少し謙虚に生きていこう。
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