TENSEI塵語

2002年10月13日(日) セイタカアワダチソウの冤罪?

10年くらいも前だったか、秋の花粉症の原因はこいつだと何かで知らされて以来、
この花の群れを見るとぞっとして逃げ出したくなるのである。
もう花粉症に悩まされることはほとんどなくなってはいたけれど、
いかにも盛大な群れを目の当たりにすると、頭の上からわっと襲いかかれて、
一挙にまた再発するのではないかと恐れおののくようになったわけである。

昨日市吹に向かう途中、高速に入るまでは堤防や田畑の間を走る時間が多く、
この花の群生が、あちこちにやたらと目についた。
黄色い花は上の方から順に開くらしくて、まだ開いてない下の方から
だんだんと黄色くなっているように見えるのが、独特な色合いに見える。
何か、そんな鮮やかな黄色も、毒々しく見えてしまうのも花粉症の恐れのためである。
その群生している光景を見るたびに、悪が猛威を振るっているように見える。
すると妻がさらに恐ろしいことを言い出す。
今までススキが生えていたところに、この花が群がって行くのは、
ススキの根を枯らしながら繁殖して行くからだ、、、と。
あの風流なススキの原が少なくなったと思ったら、こいつのせいか!!となる。
まさにこれは、悪の繁殖の象徴ではないか!! 断固撲滅すべし、焼き払え!!

それで、ちょっとHPで検索してみたのである。
たとえば、こんなわかりやすい説明がある。犠牲者はススキだけではなさそうである。

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北米原産の1.5〜2mにもなる多年草で、
明治期に庭園用として導入された物が逃げ出して、全国的に暴れ回っている帰化植物。
タネでも繁殖しますが、地下茎での繁殖はすさまじくて、縦横無尽に広がり、
空き地などでは、あっという間に広がる駆除困難な雑草の一つになってしまった物です。
花自体はなかなかキレイなのですが、
根から他の植物の生長を妨げる物質(アレロパシー)を分泌しながら、
自分の勢力範囲を広げている非常に攻撃的な植物です。
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う〜ん、、何と恐ろしい。。。 誰だ、いったい、持ち込んだやつは?!
犯罪者じゃないか!!
ところが、この記述の後に、妙にのんきなことが書かれているのである。

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切り花としての利用もできますので、庭園への持ち込みは止めた方が賢明ですが、
水揚げも良いためにアレンジには、お薦めできます。
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アレンジにお薦め、って、何と恐ろしいことを言うのだろう?
百合やジャスミンさえ、花粉症の危険を感じてしまうというのに。。。
こうなると、花粉症とセイタカアワダチソウについてはっきりした説明を求め、
さらに検索に回らなければならなくなる。
すると、こんな説明に2つも出会った。

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身近な植物では、一年の最後を締めくくるのが本種である。
この花が終わると、季節は一気に冬へと進む。
かつて花粉症の原因植物として悪名をとどろかせたが、それは濡れ衣であった。
美しい花を、素直に楽しみたい。
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セイタカアワダチソウの開花日は十月一日です。
上のほうから黄色く色づいてきます。鮮やかな黄色が美しい。
花粉の舞い散る杉のような風媒花ではありません。
アレルギー要因と誤解されたのは昔のこと。
今は美しい花穂を心置きなく愛でましょう。
群生した時のこの花の美しさは、実際に見てもらうしかないんじゃないかと思います。
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そうかぁ。。。 花粉症の原因とは冤罪だったか。。。
何かまだ半信半疑ではあるが、あんまり悪者呼ばわりすべきではないようだ。
けれども、穏やかに、素直に、心置きなくこの花の美しい黄色を眺めるには、
これからかなりの時間を要しそうである。
忌むべき植物というイメージがあまりにも強く心に焼き付けられていて、
そういうイメージはなかなか払拭できるものではないからである。


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