2009年05月14日(木) |
今夜の「BOSS」の名言 |
今夜のドラマ「BOSS」は先週からの前・後篇、2回仕立て。
3人の男を銃で殺し、見せしめのように死体をさらす事件が起きた。 その犯人は、絵里子の部下の木元真実も拉致し、 水責めや監禁の姿をネットでさらす。。 何にもできない警察を嘲笑するためだと言う。 身代金を持たせて、約束の場所に警察官を来させて、 その姿をネットで流し、「みんなで1億円を奪い合いましょう」 みたいなメッセージを流したりしている。 時折顔を見せる、その、冷酷そのものの虚ろさ。。。 ・・・実に憎たらしい手口で、警察を世間の笑い者にする。
犯人は監禁している真実に、告白する。 小学校の時からずっといじめにあっていた。 助けてくれるわけでもない、周囲のただの同情の目が堪らなかった。 高校時代に3人から虐められていた時に、ただ1人助けてくれたKが、 3人からリンチを受けて、死んだ。 警察に電話で通報したけれど、間に合わなかった。
3人はやがて逮捕され、少年院に送られたが、 反省したとはまったく思われないまま、2年で出てきた。 出院後もつるんで、Kの命日には祝杯をあげて大騒ぎしていた。 ・・・うーん、、確かに、こんな卑劣な奴らは生きてる資格がない。。 犯人に、よくやった! と言いたくなる気持ちにもなる。
しかし、この事件の警察の対応が不満だからといって、 警察をも憎んで復讐に及ぶのは、どうよ? ものの見方があまりに狭小じゃないですか? しかも、事件とはまったく関係ない未熟な一刑事を生贄に、、?
真実が手錠をかけて逮捕された犯人に、 絵里子の投げかけた言葉がとても印象的だった。 「やつらと同じことをしてどうする! Kからもらった命だぞ!」
そうだよ! 君は、別の人生を選ぶべきだった! 貴重な、、貴重な命だぞ!
・・・そう思いながらも、理不尽に殺した男の命日に、 祝杯をあげて騒ぐやつらがいるとしたら、 絶対に許せん!! と思うに違いないとしか想像できない自分がいる。 つまり、3人のアホへの復讐は成し遂げた犯人に 拍手を贈りたくなる自分がいる。
現実はきれい事では済まないし、人の心は不可解なものだ。 厳しい罰を受けても何ら変わらない心もあれば、 何気ない一言でがらりと人生を変える心もあれば、 懸命の説得になんら動くことのない心もある。 ・・・他にもいろいろなんだけど。。。 そういう微妙な心の機微を感じさせてくれる物語はやはりおもしろい。
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