真夜中の大相撲ダイジェストと見た後、つい次の番組も見てしまった。
振り込め詐欺や闇金融の、卑劣な悪事を支えるもの、、、 それは、犯罪とは無縁な、という意味でごく普通の、 しかし、貧しかったり多重債務で苦しんだりしている一般人の銀行口座。
振り込め詐欺や、超悪質な闇金融で儲けている奴らは、 買い取った他人名義の口座を使っているので、容易に摘発されない。
口座ブローカーという奴らもいて、 何百という口座を買い集めて、犯罪グループに売るそうだ。
銀行口座を売ること自体も犯罪なのだが、 金に困って売る人たちは、犯罪だということを知らないので、 知らないまま一時しのぎをして、、、罪に服することになる。
自分の口座だけでなく、子どもや祖父母の口座も売ったりする。 4人分の口座を売って、2万円を得た人もいれば、 5人分の口座を売って、6万円を得た人もいる。 安すぎる、と思うけれど、本人にとってはありがたい金だったのだろう。
4〜5ケタの安値で買い取ったブローカーが、 6ケタの金額で犯罪集団に売り、 犯罪集団は7ケタ以上の儲けを得るという構造か。。。
しかし、か弱い庶民の側の代償は大きい。 懲役、、、そして前科者、、になるだけではない。 子どもの口座を売った人は、その子が銀行のブラックリストに載り、 将来に渡って、銀行口座を作れない身の上になる恐れがあるのだ。 給与は銀行振込があたりまえになった現代において、 口座が作れないということはどういうことか、、、大きな代償だ。。
そんな無知で不幸な人たちの協力を得て、 振り込め詐欺や闇金融が世にはばかっているわけだ。 そして、これだけ社会問題化していても、 まだ奴らの餌食になる人たちがいるらしい。。
私もまた、この銀行口座問題に無知だった。 番組を見るまで、こんな構造だったとは知らなかった。 口座売買の誘惑など、広告でもサイトでも見たことがない。
その対策についての番組のまとめは抽象的に終わってしまった。
口座売買も、振り込め詐欺も、闇金融も、覚醒剤売買も、 もっとCMを活用したらどうか、と思う。 すべてのCMタイムの冒頭に、こういう件のどれかに関して、 庶民に注意を促すCMを流す。 政府も警察庁もそういう要請を放送局にすればいいし、 ラジオでもTVでも、広告料なんてせこいこと考えないで、 報道局の義務として、流さなきゃいけない。
こういう庶民の守るためのメッセージは、すり込まなければ。。 ある特別番組を見なければ知れない、、ではいけないのだ。
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