白鵬30連勝達成! 貴乃花の記録に並ぶ。
ポスト貴乃花の唯一の後継と信じて 入幕後まもなくから白鵬を応援してきた者には感慨深い。
大学時代に、輪島vs北の湖の両横綱の熱戦に痺れて、 ちゃんと思いつく限りで相撲を楽しんでいた私は、 (思いつく限りで、、というのは、だいたい相撲というのは、 いつのまにか始まっていて、いつのまにか終わってるものだったから) 就職してからは、すっかり忘れて、あまり相撲を見なかった。
熱心に見始めたのは、貴乃花の相撲に痺れ始めたから。。 10年くらい前だったかなぁ、、? ばたばた相撲や、突っ張り相撲や、重量に頼る相撲が多い中、 貴乃花の相撲は概して、模範的で美しい相撲だった。
貴乃花めあてに相撲を見続けていた、、その貴乃花の引退の少し前に 白鵬がTVの土俵に登場し始めた。 最初は、ふてぶてしい奴だなぁ、、で気にしていなかったのだが、 5年前の11月の塵語にこう書いてある。
********************************* 白鵬が、横綱昇進をめざす魁皇を破った。 その取り組みを見て、印象をがらりと改めた。 粘りもあるしなやかな動き。 相手の攻撃を真正面から受け止めながら、攻めに転じて行くしぶとさ。 その動きは決してバタバタすることなく、いい型を守っている。 千代の富士や貴乃花親子の相撲を連想させた。
貴乃花引退後、朝青龍の相撲は強いけれど、横綱的風格に欠ける。 これこそ相撲のお手本だぞ、というほどの風格がない。
この19歳の新鋭力士は、相撲の新しい楽しみをもたらしてくれた。 **********************************
横綱になってからの白鵬は、貴乃花のスタイルとも違っている。 貴乃花の相撲は、美しき型を守るような相撲だった。 白鵬の相撲は型にこだわらず、変幻自在である。 一気に激しく攻めることもあるけれど、 相手の攻撃を受け止めて、そこから自分の優位に転じて行くことが多い。 謙虚な横綱相撲、という新しい概念を創造している感じである。
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