一平さんの隠し味
尼崎の「グリル一平」のマスターが、カウンター越しに語ります。
目 次|過 去|未 来
第二部 その13
店を始める事になって、何かと準備で忙しくしてた、ある日・・・
商店街を両手にいっぱい荷物を持って急ぎ足で歩いてると、向こうから体のデッカイ人が2,3人と こっちに向かって歩いて来たんです、どこかで聞いいたことのある声でした、相手の方が先に、 私を見つけたみたいで、
「おー!出前の兄さんや!しばらく顔みいへんかったなー」・・・・・・(やべっ!剃り込みや)
「どないしてたんや、親分が会いたがってたでー、よかったら今から事務所に行こか?」 「親分よろこぶでー!ああーワシな若頭になってん、この二人、ウチの若い衆や」 「おまえら!ボーっとせんと荷物!持ってあげんかいな!」・・・・・・(あ!ありがとう!汗)
「ほら!親分がよく話してる出前の兄さんはこの人やがな!」・・・・・(話してる??)
「オルテガさん!イヤ、親分さんはお元気ですか・・・兄さんも出世したんやね(笑)」
「あの時いた、みんなはやめて今、ワシ一人しか残ってへんからなー」 「親分がよく言うてるわ・・・出来の一番悪い奴が残ってもうたなーやて!」・・・・(ほんまや!笑)
「親分は酒飲み過ぎで肝臓を悪くしとるは、どーもかなり悪いみたいやで!顔が黒い!」
「立ち話もなんやから、コーヒーでもおごるわ!」
「いや、ほんまに、ありがとう!忙しいし、みんな待ってるから、はよ帰らなあかんねん!」
「わかった、荷物だけでも、いっしょに運ぶわ!ええから気いつかわんといてや!」
その日の晩・・・親分から、さっそく電話があった!
「元気にしとるか!・・・マスターから聞いたで、店やるんやてな!」 今から、わるいけど、ちょっと事務所に来てくれへんか!」 「あ!はい!」
また、この次・・・
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