月の夜のつぶやき

2012年01月25日(水) 悲しみという感情

突然悲しくなった。
そうなったきっかけは単純で、
これまでのいろいろなことを思い出したから。

たとえば、
早く結婚して、子供いっぱい産みなよ、
といつも言っていた祖母のこと。
私が一人っ子だから、親がいなくなった後
ひとりぼっちで寂しいから、と。
いっぱい子供がいたらにぎやかで寂しくないよ、と。
私のことを思ってくれての言葉。
「いっぱい」ってどれくらいか分からないけど。

かたや、
自分が寂しいから、張り合いが欲しいから
だから子供を産んでくれ、といった義母。

祖母の気持ちを温かく思い出し、
そして悲しくなった。



なんかこういうこれまでのいろいろを
子供の頃からのいろいろを思い出してしまった。

「なんでそんなこというの?」

と思うしかなかった色々なこと。
うまく伝わらなかった気持ちの悲しかったこと。


なんでだろう、というくらい
悲しみを伴った記憶ばかり。

その内、記憶は甦らなくなり、
ただただ悲しいという気持ちだけが残った。
胃の辺りからこみ上げてくるような悲しみ。
もはや原因がどうだ、とかいうレベルではなく
ひたすらに悲しい。
悲しくて泣きそうになりながら
しばらく過ごしていた。


こんなの初めてだ。
一体、どういうことだったのかも分からないが、
振り返ると興味深いことだったようにも思う。

その内、今度は喜びばかりの日も来るだろうか。
理由なくとも喜びが湧いてくる日があるなら
すごく楽しみな気がする。


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蒼月 [MAIL] [掲示板]

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