親ってなんだろう。 子ってなんだろう。
そんなことを思う。
子供にとって、 その子供が小さい間は 親は神にも等しい。
自分の小さい世界の真ん中にいる神に どうか嫌わないでください、と 一生懸命になる。
少なくとも私はそんな子供だった。
自分は愛されるべき存在だ、という自己認識。 それが私には長く欠けていた。 私は迷惑をかけるかもしれない存在。 私は機嫌を損ねるかもしれない存在。 私は自分の意志を表明しても無駄な存在。
自分が中心にいて、 誰もが自分を当然に愛してくれる、なんて これっぽっちも思ってなかった。
ある種の人間不信を私も抱いている。 人とそこそこの関係を築くと、 やがて不安がやってくる。 とんでもないトラブルが起きるかも?と。 この人を不興をかってしまうかも、と。 私が何かをしくじることで、そうなるかも?と。
変なの・・・・・ 自信過剰の傲慢になるのも困るけど、 自分で自分を不幸にするのは、 これまた大変な問題だとは気づいた。 気づいて今、少しずつ忘れ物を取り戻している。 はるかな時間の向こうにある忘れ物。
どんな忘れ物をしてきているのかも、 時々分からないのだけれど、 そんなことを思い出しながらの旅だ。
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