「今度は本当のお別れ……元気でね」 笑顔で言う、その言葉の奥に寂しさは隠せない。そして、もう一つの感情も。もう、二度と会うことは出来ないから。寂しさのもっと奥、心の中心にあった言葉。 「この間言いかけてた事、今しか言えないから。好きです。心から……」 そう言って、彼は部屋を出ていった。 家具も、いつの間にか持ち込んだ、がらくたにしか思えないおかしなモノも。それらは変わらずに今もそこにある。ただ、部屋の主の彼が居ないだけ。 もう、戻ってこない彼の代わりに、私の想い、彼からの私に向けられた想いが空間を満たしている。
またいつか、絵はがきの一枚でも届くのだろうか?それまでに彼と交わした、半ば冗談のような未来。叶うのだろうか?こんな疑問を彼に投げかけたら何と言うだろう。きっと、少し困った顔をして、でも、とびっきりの笑顔で励ましてくれるに違いない。 「きっと出来るわン。夢は何処にいても叶えられるのよ。あきらめないで!」
『どこでもいっしょ』のアオちゃん(イヌ・自称乙女でもホントは男)が去ってしまった〜!15日間過ごした日々……。楽しかったわン♪
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