前日までの猛暑が治まったかに見えた朝。ところが小規模とはいえ集中的な雨を時折降らせた8月10日。 落ち着きない、定まらない天候は、この人が呼んだんじゃないかと思えた。
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幸運にも第二部のライヴチケットを入手できたワタクシ。 チケット代には、会場入場時のドリンク代と薔薇一輪とが含まれていることは事前にお知らせがあったが、まさかポストカード、6月公演予定リストバンドのお土産付きとは。 しかもチケットは通常のシステム発出の他に専用ピクチャーチケットも。 約1か月の期間でなんて豪勢な!
定刻より若干早めに入場が開始された。会場前に大きく膨らんでいる人波もゆっくりとスタッフの呼び声と共に少なくなっていく。代わりに、会場ロビーに設えられた献花台前に増えていく。 白い薔薇に囲まれた写真。その手前には参加者から手向けられたピンクの薔薇が零れ落ちそうになっている。ピンクとはいえ濃淡が有るので不思議な色合いを滲ませている。ワタクシは薔薇引換券をスタッフに差し出し、一輪の薔薇を受け取った。……薔薇、白いんですが。ピンクじゃないの? 献花台に向かう前に列は蛇行して、今まで使用していたベースや小物、レコードジャケット、スナップ写真の陳列ブースを眺められる。 真ん中に設置されているベース。この人のベースっていったらこれだよな〜、Warwick(ワーウィック)。メーカーなんて知らなかったらボディの木目が綺麗だなーと子供の時に思っていた。それからヤマハのフレットレスだよね、これ……。それから白いベース。これ紅白でも使った奴だ!白いの2本有る。あれ、どっちが紅白?ヘッドレスの方だっけ?それともぜんぜん違う? 懐かしいな、LPジャケット。当時はレコードプレーヤーが無かったからアルバムはカセットテープを買っていたよ。お金の都合でシングルはレコードを買っていたけど。(カセットテープよりレコードの方が少しだけ安かったんじゃなかったかな) 眺めている人、撮影している人に混じりながら献花台に進む。 「………………」黙祷。
インターネットの普及に感謝し、この日までに過去映像を探して色々見ていた。見ていた中で最新のDVDのダイジェストもあった。これは購入しなくちゃ、と決めていた。カッコいいライブ!分厚い音!……身体のシルエットも相当分厚くなっていたけど(笑)、一番新しい映像だから購入しなくちゃ。 しかし物販ブースでは『本日分販売完了。通信販売で受け付けます』と断り書きが一枚。ガーーーン。今日、英樹さんをお持ち帰りしたかったんだけどな。
ホールに入る。場内ではC-C-Bシングル曲が流れていた。声、変わらないな。今の方が少しだけ太い声になっているけど、それでも可愛さが有るんだよ。この声が好き。 ホール内はかなりの人でざわついている。隙間を見つけてスルスルと前の方へ、少しでもステージの近くに英樹さんの近くに行きたくてホールを進む。 ステージ下手(シモテ)にはベース1本。その横にVoThMでの最近の衣装かな――胸に『中国』と書かれた――白いジャージを着たマネキン。さらに横には小さなテーブルに英樹さんの写真とブーケ。普通のライヴが始まるように開演を持っている。 ざわつきの中、各楽器のチューニングが始まった。あ、もうすぐ開演だなとぼんやりしていたら、ベースもチューニング開始。普通のライヴだ。
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ホール内の照明が落とされる。ライヴの始まりだ。一組目はVoThM。 VoThMはC-C-Bを解散後に組んだパーマネントなバンド。のはず。C-C-B以降は全くと言っていいほど追っていないが、VoThMのアルバム『VoThM(テイチクレコードからの販売)』だけは持っている。 ライヴやレコーディング中の映像や写真をステージ奥のスクリーンに映し、ファンキー末吉さんのドラムと丸山正剛さんのギターのライヴ音が、英樹さんが奏でていた音に合わせている。曲は次に移り中国の街中でベースを弾く英樹さんの映像。あ、これはベース音と映像が合っている!曲名は分からないけれど「星になって〜……」なんてちょっと、はまり過ぎ。
二組目を迎えるためのステージ転換では、英樹さんも衣装チェンジ(笑)。中国ジャージを脱いで縞のシャツになった。
二組目は三喜屋・野村モーター'S BANDというか三野姫というか、野村義男さん。よっちゃん、って言うほうが馴染んでいるワタクシ。 基本的には、誰かのバックバンドをやるかトークの合間に1曲演奏するかというユニット。のはず。C-C-B以降は全くと言っていいほど追っていないから分からないけど、何か色々やっているおかしな二人。 2曲目途中から、よっちゃんのギター弾く手が、肩が震える。時々後ろを向いてスクリーンの英樹さんと向かい合って、ステージ上のベースに視線を向けて弾いている。曲と合っている映像では無かったけど、英樹さんが勝手に歌っていて、それのBGMのように勝手にギターを弾くと言う様な、多分、三野姫の時ってそんな感じだったのかも。 よっちゃんの涙に思わずもらい泣きの会場と英樹さん役のマニュピレーターさん。そして、よっちゃんと英樹さんのコーナーのラスト曲は、RCサクセションの『スローバラード』のカバー。よっちゃんのギターと英樹さんの声が際立ち、思わずゾッとした。英樹さん、実は居るでしょう?実はステージ袖に隠れているんじゃない?って。よっちゃん、少しだけギターが弾けないほど涙を流していた。「悪い予感の欠片も無いさー……」って。ホントにねって、視界が滲んだ。 曲が終わってステージから下がる時のよっちゃんは、ホールの観客に頭を下げながら、縞シャツの英樹さんに空手チョップを食らわしていた。
三組目は、WY?AJ?過去ライブの映像のみ。C-C-B以降は全くと言っていいほど追っていないからどのバンドのステージなのかホントに分からないけど、英樹さんが「もぅー早く始めようよ!何も持ってないで(ステージに)立ってるの嫌だよ!!」と軽くパニクって居るのが大変にライブ感があり会場大爆笑。そしてステージ上手に固定設置の映像のため、スクリーンを見ている観客は下手に居るのに上手から見ている不思議感覚。
四組目はTHE GATES?VoThMでのギター・丸山さんが再登場。キーボード、ホーンセクションも入ってきた。
この日のライヴは、ニコニコ生放送でも実況していた。しかし、全中継ではなく“一部”中継。会場と中継と違うところは、二組目から四組目まで。ニコ生側ではこの部分、別の過去のライヴ映像だった。でも、このニコ生部分も素敵!会場の少し後ろからドセンターの位置で見ている感じが凄く良かった。多分、三野姫はカバー曲演奏だから映像発信が出来ないのだろうな、と思った。
そして五組目……の前に本日の演者の紹介!ここからはニコ生でも中継が入った。紹介の後にはホントに五組目。C-C-Bの登場。先ほどのホーンセクションはそのままで! ……今更ながら、C-C-Bってカッコいいなと思った。実はワタクシは解散する頃、音の重み熱さをC-C-Bには演奏して欲しくなくて戸惑っていた。クリアな軽やかさ、ポップさをまだ求めていたから。そのせいで解散コンサートも悩んだ末に行っていない。でも悩んだ自分を受け止めるには割り切れていなくて学校帰りに武道館によってパンフレットだけ買った。今なら、解散前よりもずっと音に厚みが重みが熱さがあって、細やかなアレンジの凄い力をカッコいいと思う。
「また会いましょう!!」の英樹さんのコール。ステージ上と同じ写真がスクリーンに大きく映し出されオルゴールの音色が流れてくる。メロディが1周したあたりで観客の歌声がようやく大きくなった。『I LOVE YOU』
ライヴの最初から最後まで英樹さんが出ずっぱり。お疲れ様でした!! そして何より凄いのは、過去の音源や映像じゃなくて本当に居るんじゃないの?と思わせる構成。ステージを中継を作った皆さんの職人技を超えた神業ゆえ!!約1か月の期間でなんという優れもの!!
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今日は月命日。そしてちょうどお盆の時期。英樹さんにとっては新盆ですね。精霊飾りで胡瓜の馬に茄子の牛がセットで用意されるけど、英樹さんだったら、黒いフォルクスワーゲン�靴如屬泙織┘鵐好箸覆鵑世韻鼻�!?坂道登れないからすっげぇ遠回りだよ〜」ってブーブー言いながら来るかな。
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