これがＹの最後の言葉です。
今日、Ｙとあたしは終わりました。
別れたんじゃないです。終わりです。

今朝８時過ぎにＹから電話が来ました。
そしたら、昨日遊んでそのまま家に帰るのがめんどくさかったから
今、あたしの家の近くにいる、って言うんです。
だから、本当はおかんに車出すように頼まれてたけど無理矢理断って
すごい険悪なムードを残して家を出たんです。それが９時半頃。
行ってみるとＹは新車で来ていました。
あたしは「ああ、やっと納車したから見せる為にわざわざ車で来たのか」って
少し昨日までのムカツキが落ち着きました。
でもそれも数十分と持ちませんでした。

車に乗ってひとまずお土産のCDとMDとユニクロの靴下をあげました。
あたしからの最後のプレゼントになりました。
それからしばらくしてＹが口を開きました。

「オレたちって、あの飲み会からずっと、友達なのか付き合ってるのか
わからないまま来ちゃったじゃん。なあなあにしたオレが悪いんだけどさ…。
オレは友達だと思ってたんだけど、そっちは違うみたいなんだけど…
どう思ってるのか聞かせてほしいんだけど…。」

あたし正直「またか…」って思ったよ。
ＹはＳと同じこと言ってる。なんとも思ってなかったって。
あたし、そう言われて、言い返したいことたくさんあるのに、何も言えなかった。
くやしくて、ムカついて涙出てきた。
涙は出るけど、言葉が出ない。なんか汚い言葉を言いそうで口が開かない。
しばらく沈黙が続いて、でもＹは「なにか言ってくれないと…」とか言うし。
だから深呼吸して言ったよ。

「あたしのこと友達だと思ってるんでしょ？友達なんでしょ？
じゃあ、なんでそんな女友達と手つないで外歩いたりすんのよ。
なんでその気もないのにヤったりすんの！？」って。

そしたら「悪かったと思ってる…それはオレがそれだけの男だったと思って」って。
「一緒に遊んでて楽しかったのは確かだけど、好きとかじゃなかった」って。
笑っちゃったよ。何言ってんの？
そんなの今さら言わないでよ。
お台場行って暗い海辺で抱き合ってキスしたりとか、いつも飲んで帰る時は
駅の改札でギリギリまでキスして、時には「一緒に帰ろう」とか言ったり
クリスマスには朝イチでむこうのお母さんがケーキとシャンパン届けてくれたり、
あたしの友達に「言ってはいないけど、付き合ってる」とか言ったり。
なんだったの！？この半年間。
ぜーんぶウソ。あたしは「お友達」。

わけわかんない。
くやしい。
虚しい。
それからしばらくお互い無言だった。
でもこんなことしてても時間のムダだと思ったから、荷物まとめて車降りた。
もう２度とこの助手席に座ることもないんだ。
すごい悔しくてムカついたから、「最後に一言だけ言っておくけど」って、言った。

「あたし、今月生理来てないから」

もうそれを言い終わるまでは耐えよう、って頑張った。
そう言い放って、あたしは１度も振り返らず歩いた。
涙が止まんなかった。
誰かにすがりたくて、まずSに電話した。出ない。
車で動くことが好きな友達に電話した。出ない。
Yにあたしたちの関係を聞いた親友に電話した。出てくれた。
それからグチった。最初は泣いてたけど、話してるうちにだいぶ落ち着いた。
その電話を切ってからもう１度Ｓに電話したら出た。
そんで「車出して」って言ってドライブに連れてってもらった。

Sはあたしの事かなりわかってる。
今までの恋愛全部話してきたし。
（あ、ちなみにSってのは、友達の元カレで一昨年の元旦に１回だけヤった相手です。
その後、延々６時間電話で話し合って、友情を築きました。
あたしの数少ない男友達です。親友です。）
そんでなぜか幕張まで行ったよ。そんでとんかつ奢ってくれた。
それからしばし、あたしのグチを聞いてくれてた。
あたしはムカツク、ムカツクばっかりで、全然悲しくなかった。
６時頃かな、Ｓと別れて電車で帰路について、地元の駅ついたところで
女友達が心配して電話くれた。
結構あたしが元気にしてるから安心してた。
だって、ムカツキ以外の感情がないから。結構大丈夫です。

でもね、夜だいぶ落ち着いてきて、TV見ながらマニキュア塗ってたら
Yから電話がきたんです。
それで、迷ったんだけど、出たのね。
そしたら「今日はごめん。あれから１日ずっと考えてた」って。
あたしバカだから少し期待しちゃったんだよね、ホントバカだよ。
そしたら
「いきなり言われて、言いたいことも言えなかっただろうけど、
オレみたいな最低男は早く忘れなよ」ってさ。
「男がみんなオレみたいなやつじゃないから、『男なんて』とか
考えないでね」ってさ。
もう笑っちゃうよ。今度は『例の彼』と同じこと言ってるよ。
だから「そういうのは馴れてるから」って言ってやったけど。
それからは「ホント、悪かった」ばっかりで、余計虚しくなった。
「なんか最後に言いたいことあったら…」って言われたけど、
考えれば考える程つらくなるから言わなかった。
そしたら
「今は言いたいことも言えないだろうから、気持ちがまとまったら
メールでもいいし、電話でもいいしちょうだいよ」って。
あたしはすぐに言い返した。
「それはやめとく。
言いたいことはたくさんあるけど、考えれば考える程ごちゃごちゃになって
考えれば考える程つらいから、もう何も言わない。
だけど、脅しでもなんでもなくて、生理が来てないのは本当だから、
『その時』だけ電話する」って。
Yは「わかった」って言った。

そして「じゃあ、切るね」って。
あたしはもう「うん」としか言えなかった。
最後くらい明るい声出さなきゃって思うんだけど、涙が止まらないんだよ。
精一杯「Kさん（この前飲み会に来たYの先輩。今までCDたくさん買ってくれた人）
にもよろしくね」って、もう、涙声で情けなかったなぁ。
それで
「じゃあ…ね」って。
あたしは声を出すのもやっとこさで「うん」って。
そして耳から携帯をおろしたんだけど、通話のままなの。
切れないの。切らないの。
だからあたしから切ったよ。
それから思いっきり泣いた。
声を出して泣いたよ。
だって、ちょっと前までは楽しく過ごしてて、昨日までずっと想ってて
頭の中９０％ぐらい占めてた人が、いきなりいなくなるんだよ。
昼間はあんなに平気だったのに、つらくて悲しくて頭がおかしくなりそう。
こんなに泣いた別れは人生で初めてだよ。
そんなにYの存在は大きくなってたんだなー。

でももう泣いててもしょうがないから。
Yは最低男だったかもしれないけど、はっきりさせなかったあたしも悪いんだし。
少なくともあたしはYのこと好きだったんだから、Yのこと悪く思うのはやめる。
自分が愛した人、悪く言いたくない。
そりゃームカつくけど、もうしょうがない。
なんでもいいから、１日も早く忘れたい。
とりあえず生理きてよー。
もう連絡取りたくないんだからさー。


長かったYとのLOVE*LOVE*LIFEも今日でおしまい。
しばらくは平凡日記になることでしょう。それでも読んでねん。
あたしが次はどんな恋愛をするのか楽しみにしてて下さい。
Yとの恋を見守って、応援してくれたすべての皆様。
ありがとう。
この恋は終わってしまって、悲しいけど、後悔はしてません。
またいつか素敵な恋愛ができる日が来ることを、あたしは信じてます。
もう泣かない。みんな、がんばれ。あたしもがんばる。