☆★くらげ日和★☆
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2001年05月03日(木)  愛しのKちゃん(登場編)

 そろそろ研修も終わり新人たちがそれぞれの配属先で新しいスタートを切っている今日この頃。
 これはそんな○年前(時効だよね?)のおはなし。
 いつものように出社して朝のミーティングなるものに参加した私。
 ふと頭数が一つ多いのに気がついた。
(おやぁ・・・迷子?)
 ンなワケないって。
 見知らぬ女の子が心細げに立っている。
 Kちゃんである。
 ミーティングのあと、すちゃらか上司Bの長ったらしい話をかいつまんで言うと、彼女は今度ウチに配属された新人らしい。
「聞いてませんよ、そんなコト」
 当然である。だいたいどこでも同じだと思うが、採用は前の年に計画されている。
 新人の配属の有る無しはどんなに遅くとも4月には関係部署の平社員にまで通知されてるはず、だったのだが。(部長クラスだと採用試験終了時にわかっている)
 そんなはなしはカケラもなかったのだ、ウチは。
 ところが。
「そりゃそーだろ、俺も先週聞いたとこだ」
 ・・・いばるな。
 だからアンタはすちゃらか上司だっつーの。
 一平社員でもない役付の人間が、ど〜して直前まで知らないんだよぉっ。
 仮にもウチは会社の中枢の一端を担う部署(笑)なんだぞー。
 結局先週の金曜日の昼前に人事から話があったとか。
 ちなみに配属はその日の午後からである。
 ・・・おいおい。
 おもいっきし、人事部からシカトされてる・・・。
 で、まあ、先週の金曜日に休んでいた私は当然知らなかった。
「ま、そーゆーわけだから」
 だからどーゆーワケなんだ。
「あとはヨロシク」
 でたっ!
 すちゃらか上司Bお得意のセリフその1!
 このセリフを言ったが最後、あとで何が起ころうと絶対責任は取らない。
 曰く、『○○の件は××君(さん)に任せたから俺は知らん』
 って、上司だろうが、仮にも。責任を部下に押し付けてどーするよ。
 が、こちらも慣れたもんである。そうそううまくすちゃらか上司Bの思い通りにば っかりいかさない。
「って、ナニがですかぁ?」
 にっこりv
「・・・あー、彼女に色々教えてやってくれ」
 ほほう。
 ソレを私にやれ、と。
「どこからどこまでですぅ?」
 やっぱし、こーゆーことははっきりさせておかないと。なにしろ相手がすちゃらか 上司Bだから。
「あ〜、全部、かな」
 ぜんぶ。
 ふふーん。
 言ったわね、今、全部ってとーとー言ったわね♪
「全部、ですねっ・・・わっかりましたぁv」
 ぶぃっ!
 これで言質は取った。
 この私に、一から新人育てていいって言ったのはすちゃらか上司Bその人だからね。
 あーとーで文句言っても受け付けないよぉん。
 ってゆーか、この言葉を引き出したこの時点で、とっくにあとの祭り・・・だったりする。
 どう育てようと、私の勝手、自由だもんね。
「ってゆーことで、あもうです。よろしく」
 あ。
 ひいてる。
 おまけにこっそりVサインを出している私に、Kちゃんはさいこーに不安げなまなざしを向けてきた。
 ムリもないっか(笑)。
 まぁ、おいおい慣れていただきましょう♪
 こうしてKちゃんはめでたくあもうの元で仕事をすることとなった。
 うれし♪はずかし♪の、後輩である。
 ・・・この後、わずか3ヶ月も経たないうちに、どーしよーもないすちゃらか上司Bに対抗できる最強の新人としてKちゃんがウチの部署に君臨する羽目になろうとは・・・この時だれも予想だにしなかったのである。
 それは、また、次の機会に。


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