☆★くらげ日和★☆
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2001年06月08日(金) |
愛しのKちゃん(修行編) |
新人のお仕事と言えば。 電話番。 他の会社はどうかは知らないけどウチは電話番とお茶くみ。 どっちも早く会社に慣れるため、ということらしいが。 この電話での応対ってーヤツが、どうも新人にとっては恐怖の的、避けて通りたいお仕事ベスト3ランクイン、のよーで。 御多分にもれず、Kちゃんも異常に怖がった。 「あもうさぁんんん」 「どーしたのー、Kちゃん?」 「電話が怖いんですぅ」 Kちゃんのいいトコロは何事もはっきりと言ってくれるところである。 「ふーん。なんでー?」 「噛み付くんですよぉ」 「受話器を取ると牙が生えた口が開いてがぶって噛み付くとか?」 ・・・ンなわけねーだろ。 「・・・あもうさん、そんなことはありえませんっ」 冗談だってば。 「電話をかけてきた相手の人が噛み付くんです、応対が悪いって」 「そりゃーしょうがないねー、あはははは」 「なんかいい方法ないですか」 「簡単だよ、Kちゃん」 「なんですか」 「間違えなきゃいいんだよ♪」 「それが出来れば苦労しませんっ」 大丈夫だって、そのうち慣れるから。怒られることにさー。 「相手は人間だからいいじゃん、電話切っちゃえば終わりだもん。それとも受話器に噛み付かれたほうがいい?」 「そんなのイヤですぅ」 「そーだ、イイコト教えてあげよう、Kちゃん♪」 「はい」 「コレを知ったらもう大丈夫、電話なんて怖くないよv」 「えっ、ほんとーですか」 「ウチの会社はね、始末書ってないんだよん。いくら失敗してもぜんぜんだいじょーぶっ」 「・・・・・・・・・」 「ね?」 「そんなのフォローになってません!」 えー、そうかなぁ・・・。 「ところでさ、Kちゃん」 「はい?」 「電話、鳴ってるよv」 「・・・(しくしく)」 その後、地道な努力のかいあって、すぐに電話に慣れてしまったKちゃんは、エライ。
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