Silent Song
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2001年10月13日(土) 自分の中の「猛獣」

自分の中には「猛獣」がいる

その猛獣は
心を開いてない人、
浅い付き合いの人
自分には関係のない人
には触発されない。

心を開いた相手
慕っていてとても親密な関係
自分を愛して欲しい対象
がいるときに私の中で眠っている
猛獣が目を開き

暴れはじめる

いつも「理性」や「意志」という名の鎖で縛られ
心の奥深く深くに押さえつけられている猛獣…

その人との関係においてその人が
自分のことを一番にみてくれなかったり
私ほど私のことを必要としてくれなかったり
自分の中にある依存や甘えのようなものが満たされなかったり

自分がこんなにも相手の存在が大きくて
相手を思うあまり、すごく悲しくなったり
淋しくなったり、辛かったり…

そんなとき、牙をむいて「私の中」で
暴れはじめる

相手が自分の欲求を満たしてくれない限り
猛獣はおとなしくなってくれない

でも相手がその要求をいつも満たそうとすれば
相手は心身ともに疲れ果て、削られていく…

満たされなければ辛くて溜まらなくて
相手に対してキバを向ける

でもそれを理性と意志でコントロールしようと
押さえつけようとすると
自ら(私)に対し 牙をむき、ツメをたてる
私の中で荒れ狂う

その時の辛さは葛藤は苦しみは
筆舌にしがたい
ものすごく凄まじい威力、衝動、辛さ、エネルギー

もうどうにもしようがなくて
どう足掻いても、感じる苦しみから辛さから逃れられなくて
自分の感情(猛獣)の咆哮に苦しくて苦しくてやり場がなくて…
その辛さに耐えきれず

自らで自らを傷つけたこと何度もあった…

でもそれでもそこからはもう逃げられなかった

・・・・ある時
このままじゃ自分や自分の人生や
自分の「命」までも危ないと思った
なにもかもが巻きこまれてダメになってしまう

心がボロボロで、痛みで自らがマヒしてした状態で
もうこれ以上は本当に危険だと
自分を客観的に見、守る理性が防御指令を出した

私は距離を置いた
心の距離を置いた

そうしなければ心の中の猛獣に耐えきれない

私は・・・
・・・自分自身を守らないといけないから・・・
それが一番優先しないといけないことだと思ったから・・・

でも完全に失うのは辛過ぎて
とても恐ろしいことで苦しい辛いことで

だから
微妙なバランスを保つしかなくて。。。

心の中の「猛獣」

初めはなんて恐ろしく、これは抑えつけねばならないものだと
残酷でとてつもない威力をもった統制不可能な恐ろしい存在…
「猛獣」と私はその感情を呼んだ

・・・でも今は少し違っている

叫んでいる…
まるで…

赤ん坊が…声を張り上げて泣いてるようだ

その「猛獣の咆哮」は
「オギャアアアーーーー!」って
耳をつんざくような
何かを爆発させたような勢いで
赤ん坊の声を振り絞った叫びに近いのだと
私は最近気付いた・・・・

泣いている・・・・

私の中の赤ん坊は

小さい頃、泣いてもいいときに泣けなくて
叫べなくて
訴えられなくて

でも年ばかり経ってしまったから
もうそのまま訴えることも
自らの欲求を満たすこともできなくなって
生きていくために、社会に適応するために
私の心の奥底に、深く深くおさえこめられ封印された・・・

でも今も満たされることなく泣いている…
心の奥底で…

「愛が欲しい」と泣いている

私の中の”猛獣”、
私の中の私の生のままの”感情”

そしてそれは…

私の中の
満たされずに真っ暗な闇の中を一人ぼっちで
淋しさと辛さに泣きつづけている

    私の中の「赤ん坊」
















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