Silent Song
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2003年05月17日(土) "無力な偽善者"

キミの可愛い寝顔が忘れられない。

安心しきって
僕の上ですやすやと眠っていた。

たった一晩の、
しかもほんのちょっとの
ことだけど・・・・。

本当に、まばたきする間くらいの
一瞬の幸せだったけれど・・。

こういう日々が、
ずっと送れたならば

僕はどれほど
キミに癒されたことだろう・・・

でも僕には”不可能”なことだったから
僕は余りにも無力だから

キミが僕の優しさを信じて甘えてくれた
その手を突き放すことしかできなかったんだ・・・。

あの時の
瞳が忘れられない。

     イヤなことする人

キミは鳴きながら去っていった。
振り返りもせずにずっと鳴いていった。

僕は心のどこかでホッとした。。

でも

とても胸が痛くて、痛くて、
切なくて、悲しくて、
泣きたくなった。

僕はキミの
”純粋に人を信じる心”を裏切った。

傷つけた・・・。

・・・・・・・・。

僕はもう、優しくしない。

どれだけ「可愛そう」だと思っても
どれだけ「寂しい」と感じてても、
どれだけ「可愛い」と思っても、

もう僕は、優しくしない・・・・。

もう、こんな思いはしたくない。

・・・させたくない・・・・・。

・・・・。

その次の昼間、
キミはまた来たね。
甘えてきたね。

「開けてくれ」ってドアを引っ掻いて。。

私はもう、
見ていることしかできないんだ・・。

ドアを開けて
家に入れてあげることはできないんだ…。

僕は無力すぎて
キミを助けられないから・・・・。

自分自身も
救えられないほどに・・・・。
自分自身が救いが必要な立場で
無力だから・・・。

たとえキミが目の前で
お腹をすかせて力尽きようとしても

何もできない・・・。
涙を流して立ち尽くすしか・・・・。

そんな自分の今の場所から逃げ出したい。

でも、悔しいけれど
そんな場所で誰かの力を頼って
唯一自分の命を繋ぐことしかできないんだよ・・・・。

キミと同じで。。。


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