Silent Song
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2005年06月11日(土) |
限界までやってみようと思った…けれど。 |
首を吊った・・・
死のうとしたんじゃない。 「死んでもいい」とは思ったけど…。
「首を吊るのは危ないよ。 死んじゃう可能性だってあるんだよ。」
医者がそう言っていた。
ポックリ逝けるなら、今死んだほうが 楽だから。 もう苦しんだり、悲しんだり、戦うのは イヤだから…。
目に見える将来、 それがたとえ安定していたとしても、 …つまらないから…。
生きることに未練なんてない。
医者から「境界例」と診断された大きなショックや、 ゲームのサークル運営のこと… いろんなストレスや傷つきが重なっていた。
弱っていた・・・。 その前日から自暴自棄になっていた。
「この状態で放っておくのは危険だから」
と、連れに、 連れの家まで拉致(?)されたくらいだった。
その次の日、 連れに「どうしても帰りたいから」と言い、 家に送ってもらった直後。
…限界まで吊ってみようと思った。 どうなるかやってみようかな、と、
ただ、そう思った。
「死のう」としたわけじゃない。
…でも、 もしかして死ぬかもしれないんだったら これで最後かなと思うと、涙が出た。
でも「楽になれるかおもしれないんだ」 …という期待感もあった。
痺れてくる顔・・・・。
…ところが、
「静花さん、静花さん、帰ったの? 調子はどう?」
ドアをトントン叩く音。
・・・母だ。
もう寝てると思ったのに…!
急いで首からビニール紐を外そうと するけど、引っかかってとれない。
反応がない部屋に、 母が扉をガチャリと開けて、 私の姿を見、顔色を変えて、飛びついてきた。
「静花さん、だめ!! どうしてそんなことするの!! お母さんを置いていかないで!!!」
半分泣きながら、私の首紐を外そうとする。 私は首紐を外され、また姿を見られてしまった ことに、がっくりうな垂れた。
お母さんが泣いた。
「これから先もっと良いことあるかも しれないじゃないの…。 お母さんを置いていかないでよ…。 お母さん、静花さんが死んだら悲しいよ。 お父さんだって、どれだけ悲しむか… お母さん、静花さんのこと大好きなんだよ?」
お母さんを泣かせたくなかった。 連れに心配かけるのは平気だけど、 母には心配をかけたくなかった・・・。
「今日はもう首を吊らないから」
と何度も約束をして、 母はやっと自分の部屋に戻ってくれた。
…でも、真夜中、寝てる私の部屋に そっと入ってきては、 隣の椅子で横になろうとした。
「何してるの?お母さん」
「静花さんが心配で…。 なんだか胸がドクンドクンしちゃって、眠れないの。 心配で心配で…。」
母は言った。
お母さんに心配はかけたくなかった。 けど、見られてしまった。
私は自分のことで一杯一杯で、 他の死なれる人の気持ちまで 気が回せないけど、
逆の立場なら、私も心配で心配で しょうがないだろう・・・。
嗚呼…。
お母さんって感がいいなぁ…と思った。 あの時、イヤな予感がしたんだって。
連れにしても、お母さんにしても、医者にしても、 私が死ぬのをとめようとする。
邪魔しようとする。
なんだか私の中の死神が、 なんらかの力で防がれてる感じがする。
心の中の「死」や「破滅」に向かう心が なんらかの力で遮られている…
そんな感じさえする。
嗚呼・・・。
苦しみながら、戦いながら、 生き続けなきゃいけないのかな…。
ポックリ終わらせられたら楽なのに。
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